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ウォン防衛か外貨準備高か…政府の選択は(2)

問題はこれからだ。市場の環境は変わっていない。むしろ米国の金融不安と東欧の危機の影響が少しずつ拡大し、国際金融市場が大きく揺さぶられている。ある都市銀行の外為ディーラーは、「一休みしているだけで、ウォン安に振れている市場の雰囲気が変わったわけではない」と話す。

外為当局は選択をしなくてはならない。すぐにウォン安を食い止めるのか、外貨準備高を守るのか、両方を選ぶことはできない。

専門家らの間では介入をできるだけ控え、外貨準備高を守るべきとの意見が多い。いくつか理由がある。まず当局がドルを浴びせたところで簡単に変えられる状況ではない。ドル高は世界的な現象で、韓国市場でもドル需要が続いている。三星(サムスン)経済研究所の権純旴(クォン・スンウ)マクロ経済室長は、「世界市場の不安が解消されなければ韓国の外為市場安定は難しい」と話す。さらにいまのような為替投機勢力がいる状況で当局のドル売り介入は投機勢力を潤わせるだけだ。なにより非常時に備えようというなら、外貨準備高に余裕がなければならない。例えば国際借入市場が冷え込めば銀行が頼れるのは外貨準備高だけしかない。


外貨を守るには勇気が必要だ。ウォン安がもたらす物価上昇と消費減少に耐えなくてはならないためだ。





ウォン防衛か外貨準備高か…政府の選択は(1)

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