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16日午後、ソウル明洞(ミョンドン)にある日本人が登場した。およそ100人の日本人観光客と韓国人が彼を取り囲んで歓呼した。
175センチほどの身長に茶色のボブヘア、黒いスカートをはいたこの日本人は観光客のカメラフラッシュに笑顔で応えた。彼の名前はIKKO(一幸、47)。男性だが、この日の服装のようにいつも女装し、化粧をしている。
‘韓流伝道師’に浮上したIKKOさんはこの日、ビジネスのために来韓した。本名は豊田一幸で、1962年生まれの男性だ。才知に富むIKKOさんにインタビューをした。
--韓国を紹介する本を書いたきっかけは。
「韓国に来てみると、チムジルバン(日本のサウナに相当)やレストランなどユニークな文化がとても魅力的だった。一人だけ知るのはもったいないと思った」。
--なぜ韓国が好きになったか。
「数年前に健康が突然悪化した。活動を中断して休養を取ったが、そのとき自宅で韓国のドラマ『冬のソナタ』を見た。ヒロインの切ないセリフやストーリーを見ながら、人生観はもちろん、メイクアップ・アーティストとして持っていた‘美学の基準’まですっかり変わってしまった。また私は九州出身だが、韓国の風景が九州と似ていて、故郷のように懐かしく思えた」
--韓日関係の未来についてはどう思うか。
「韓国に対する私の気持ちを日本のテレビで伝える‘メッセンジャーの役割’を今後も続けていきたい。韓国は暖かい南の国という気がして心が安らぐ。こういう点を日本人にも知らせたい(政治的なコメントは控えた)」。
--明洞の‘IKKOシンドローム’についてどう思うか。
「とにかく良い気分だ。韓国でも認められると思うと、うれしくなる」
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