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日本から寄贈のタンチョウ、来年春に人工繁殖へ



慶尚北道亀尾市海平面洛山里(キョンサンブクド・クミシ・ヘピョンミョン・ナクサンリ)の集落にある山の中腹。東側は岩が屏風のようにそびえ立っており、西側は曲がりくねった洛東江(ナクトンガン)が見渡せる。ここの33万9000平方メートルの敷地に慶北(キョンブク)大学鳥類生態環境研究所がある。

タンチョウの飼育を担当している慶北大のキム・ヒョジュンさん(24、生物学科大学院在学)は、「タンチョウはとても健康だ。ここの環境にもうまく適応している」と話す。このタンチョウは10月2日に慶北大学と姉妹提携を結んだ日本の岡山県立自然保護センターから寄贈されたものだ。


飼育中のタンチョウは7歳のつがいと、14歳と15歳のつがいの4羽。研究所は来年4~5月ごろに人工繁殖を通じて12羽に増やす予定だ。国内の一部動物園で自然ふ化したことはあるが、人工繁殖を行うのは今回が初めて。

研究所がタンチョウの増殖に乗り出したのは2000年のこと。1997年に大邱(テグ)の達城(タルソン)湿地でタンチョウ3羽が越冬して以来、洛東江に現れなくなったためだった。タンチョウは毎年700羽余りが10月末から翌年3月までシベリアと中国北東部から飛来し、江原道鉄原(カンウォンド・チョルウォン)と仁川江華島(インチョン・カンファンド)などの休戦ライン一帯で越冬しており、朝鮮時代には亀尾地域でもタンチョウが飼育されたとの記録が残っている。

鳥類生態環境研究所の朴喜千(パク・ヒチョン)所長は、「絶滅危惧種のタンチョウを増殖することは生態環境先進国へと進む重要な作業だ」と強調している。

◆タンチョウ=1メートル40センチ前後の身長で体重は約10キログラム。体は白いが頭頂部は地肌が現れており赤い。首と尾は黒味を帯びている。天然記念物202号に指定されており、日本・ロシア・中国など世界に2500羽余りしかいない絶滅危惧種。不老長寿を意味する十長生のひとつ。



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