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中・高校生運動部所属の生徒たちが常習的な性的暴行や言語・身体的暴力に苦しんでいることが明らかになった。国家人権委員会が全国の男女生徒の運動部所属選手1139人を調査した結果だ。
10人のうち8人がリーダーや先輩などから暴力被害を受け、6人は性的暴行に遭ったという。
調査対象の、ある女子中学生は先輩たちの繰り返す暴力に自殺を試みたこともあった。
これまで体育界で暴力は選手たちの競技力向上のための必要悪としてある程度容認されてきたのが事実だ。しかし今回の調査結果、生徒たちの半分以上がむしろ「暴力を受けるので運動部をやめたい」と言うほど弊害が深刻なことがわかった。特に学年が下のころから暴力を経験した生徒たちが、後に加害者となって後輩たちに暴力を振るうという悪循環まで起こっている。しかし被害生徒のうち、かなり多くの数はもみ消されて泣き寝入りしている状況だ。問題を提起して運動部をやめさせられることになるのではないかと行動に移せないのだ。
また生徒たちは転地訓練で大会参加のため、まともに学校の授業も受けられていない。そのため足し算・引き算もまともにできないほど学習能力の低い生徒が大部分だ。運動のほかに代案のない切迫した現実に、年若い生徒たちにとって、罵声を浴びたり、暴行、セクハラに性的暴行までを泣く泣く受け入れざるを得ないのだ。
ここ数年、新しい体育界の人権侵害に対する指摘が絶えず提起されてきた。体育界は自浄運動を誓い、政府はあらゆる政策代案を出した。来年から小・中・高校生たちの学期中のサッカー大会を全面禁止することにしたのもその一環だ。しかし先は長い。生徒たちを「運動マシン」ではなく生徒と見る認識の転換が急がれる。勉強できる権利、被害に遭う心配なく運動できる権利を保障しなければならない。
そのためには合宿所から廃止すべきだ。また学期中の大会禁止措置が違う種目にも拡散されル必要がある。
また延世大バスケットボール部のように勉強面で後れをとってしまった選手たちには、学習指導の補助を付けて支援する方法を講じるべきである。
運動部所属生徒4人に1人がセクハラ経験
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