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輸入車価格が続々上がっている。円相場が急騰しているためだ。
韓国日産は25日、「ニューインフィニティG37クーペ」の2009年型モデルを発売し、価格を6320万ウォン(約578万円)と定めた。国内で発売されて以来1年ぶりに価格を5.6%(340万ウォン)引き上げたことになる。
価格引き上げの表面的な理由は仕様のアップグレード。自動変速機が5段から7段に増え、車両の引っかき傷を復元する塗料と空気浄化システムなどが新たに搭載されたという説明だ。
しかしこれよりも大きな要因は、急激に上がった円・ウォン相場だ。1年前には100円=790ウォンだったが、現在は100円=1100ウォンに迫っている。韓国日産関係者は、「為替相場のためにコストの圧迫が大きくなった」と話している。「インフィニティ」は今年2月に「M35」と「M45」のマイナーチェンジモデルを発表しているが、性能を高めながらも価格はむしろ下げていた。
三菱モータース・セールス・コリア(MMSK)は22日、「ランサーエボリューションX」と「アウトランダー」を発売し、価格をそれぞれ6200万ウォンと4200万ウォンとした。「ランサーエボリューションX」の最高級モデルは、日本では425万円程度で韓国での販売価格の方が30%以上高い。MMSK関係者は「当初5000万ウォン台を予想していたが、為替相場があまりに急上昇したため、日本本社が6000万ウォン以上で販売することに固執した」と説明している。
輸入車の価格引き上げは、今月初めに業界トップのホンダが全車種の価格を一斉に引き上げ本格化した。韓国輸入自動車協会の尹大成(ユン・デソン)専務は、「大部分の輸入会社が為替相場の急騰で収益が悪化しているため、自動車価格を引き上げる企業はさらに増えるかもしれない」との見通しを示している。
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