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‘脱北女スパイ’元正花の人生(2)

 ◇性関係で男を利用=元正花は中国のカラオケでホステスとして働き、脱北者や韓国人男性を接触した。 その時、保衛部から韓国侵入指令を受けた。 元正花は韓国男性と結婚して入国する方法を選んだ。

元正花は中国同胞を装い、01年、韓国人Cと結婚して韓国に入国した。 入国時は妊娠7カ月だった。 北朝鮮保衛部は「妊娠した状態なら(韓国公安当局の)疑いを避けられる」と指示したという。 韓国に入国した直後、Cとはすぐに離婚した。 子どもはCの娘でなかったことが確認された。 中国で一時同居していた韓国人事業家Tの子どもだった。 Tは妻帯者だった。

元正花は同年11月、国家情報院(国情院)に脱北者であることを自ら明らかにし、ハナ院で教育を受けた。 02年に京畿道(キョンギド)の警察署の警察官に会い、数年間交際した。 元正花は警察官を通じて脱北者の住所地などを把握していたという。


05年には結婚情報業者を通じてD少佐に会った。 2人は恋人関係になった。 保衛部はD少佐を中国に誘引しろという指令を出した。 北朝鮮に拉致するためだった。 元正花は何度かD少佐を中国旅行に誘った。 しかしD少佐は「軍人がむやみに出国することはできない」と拒否したという。

翌年には8歳年下のH中尉に会い、同居を始めた。 D少佐、H中尉を含め、元正花と親しい関係を持った軍人は計7人にのぼる。

元正花は最近、日本に渡り、日本男性3人と見合いをした。 捜査の関係者は「日本人男性と結婚して永住権を取得し、H中尉を日本に連れてきた後、一緒に北朝鮮へ行く計画だったことが把握された」と述べた。



‘脱北女スパイ’元正花の人生(1)

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