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独島(トクト、日本名・竹島)の表記を「主権未指定」に変更したことで議論を呼んだ米政府機関の地名委員会(BGN)が、韓国領の白頭山(ぺクトゥサン)と天池(チョンジ)の全域を「中国領」に分類してきたことが分かった。
BGNの外国地名データベースサイト「ジオネット」で、白頭山と天池を検索すると、領有権が中国側にあるという内容が出てくる。同じくBGNの地図検索でも天池全域が中国領になっている。
ひとまず白頭山を見てみると、BGNの検索ページで白頭山を意味する「Paektusan」が帰属する国家は「中国(China)」に明記されている。白頭山を「中国の山」と定義付けたのだ。
また白頭山の中国語読みの「Baitou Shan」も、BGNの標準地名(BGN Standard)で登載した。白頭山頂上の火山湖、天池の場合も「中国領」に分類した。天池の領有権は「中国領」、類型は「湖(lake)」となっている。天池を「中国領の湖」と分類したわけだ。
地図検索でも中国との国境線は、天池全域を除いて天池南方の峰を結ぶ線に沿って引いている。したがって天池全域を中国領と紹介しているのだ。こうした誤りにもかかわらず、BGNが地図上に表記した国境線をグーグルとヤフーなど米インターネット検索最大手がそのまま採択している。
実際、これらのポータルがサービス中の地図に表記された韓半島の国境線は、BGNが設定した国境線と正確に一致する。それだけ波及力が大きい。
したがって政府のBGNの地名・地図に対する綿密な検討とともに誤記訂正への要求など総合的な対策づくりが急がれている。
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