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李明博(イ・ミョンバク)大統領は16日、「世界経済は70年代の石油危機後、最大の危機を迎えているといっても過言ではない」という認識を示した。
李明博大統領はこの日、済州(チェジュ)国際コンベンションセンター(ICC)で開催された第8回アジア欧州会議(ASEM)財務相会合に出席し、歓迎のあいさつで「世界経済はここ10年間の好況を過去のものとし、厳しい時期に差し掛かっている」とし、このように強調した。
李大統領は「国際金融市場の不安が実体経済へとつながり、世界経済の成長が鈍化している」とし「それに加えて原油・食糧・原材料の価格が暴騰し、一部のアジア国家では食糧危機にまで至っている」と指摘した。
李大統領は「新時代に合う新たな経済発展システムを整えている」とし▽規制緩和▽法人税などの引き下げ▽産業団地造成期間の短縮▽外国人の投資条件への改善--などを約束した。
特に「自由貿易協定(FTA)の拡大などを通じて対外開放を積極的に進め、経済協力を強化する」とし「韓米FTAは現在、両国議会の批准を待っており、欧州連合(EU)など5カ国とは早期にFTAを妥結する考えだ」と述べた。
李大統領は、最近の世界経済の危機に触れ「この厳しさがいま終わるのではなく、始まりの段階かもしれない」とし「韓国はかつて石油ショックや金融危機に見舞われているが、全国民が団結し、賢く克服した歴史と経験を持っているだけに、今回の危機も国民の団結力で、どの国よりも速いスピードで克服できるだろう」と強調した。
◇OECD閣僚会合が開幕=先進諸国の集い、経済協力開発機構(OECD)加盟国の閣僚が「グローバルな懸案」について協議する「OECD閣僚会合」が17-18日、ソウル江南区三成洞(カンナムグ・サムソンドン)韓国総合貿易センター内の総合展示館・COEXで開幕する。
アジアでは初めて開催される今回の閣僚会合は「インターネット経済の未来」をテーマにしており、各国の情報技術(IT)業界関係者も多数参加する。IT分野の会議としては98年にカナダのオタワで開催されて以来、10年ぶりだ。
今回の閣僚会合では、ネットを通じた世界経済の成長と「生活の質」問題について集中的に議論する。▽経済性と社会福祉の増進▽融合▽創意▽信頼▽グローバルなインターネット経済--の5つのテーマをラウンドテーブルの形式で進める。
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