◆12月31日に月軌道に、1年間の任務遂行
キム団長は「軌道船を開発する過程で重量が当初の目標値(550キロ)を超える678キロに増え、正常な任務遂行のために燃料削減の必要性が高まった」とし「限られた大きさに載せることができる燃料を最大限に惜しみながら月の軌道に無事に到着させるため、太陽と地球・月の重力を利用するLETまたはBLTと呼ばれる経路を利用し、長い時間がかかる」と説明した。
月軌道船はその後も月の周囲を楕円形に回り、半月が過ぎた12月31日に任務軌道の高度100キロの円軌道に到着することになる。月軌道船は来年12月末まで一日(24時間)12周しながら任務を遂行し、燃料がなくなれば月の表面に落ちる。
政府が2018年に発表した第3次宇宙開発振興基本計画には、月探査第2段階事業も明示されている。月着陸船だ。計画によると、2030年までに韓国型ロケットを利用して月着陸船を打ち上げるという内容だ。しかし科学技術界によると、2030年までに月着陸船を打ち上げるのは現実的に難しいと判断される。月着陸船を搭載して打ち上げる計量型韓国型ロケット開発計画が昨年8月の予備妥当性調査で脱落し、改良型ロケットを目標期間内に開発するのが難しくなったからだ。
宇宙強国は60年ほど前から月に宇宙船を打ち上げている中、今さら探査船を月軌道に送って何の意味があるのだろうか。人類が月に初めて宇宙船を打ち上げたのは1959年。旧ソ連のルナ2号がその主人公だ。ルナ2号は地球から33時間30分で月の静かの海西部地域に衝突した。米国のアポロ11号は発射から人類初の月面着陸までわずか4日半しかかからなかった。
韓国航空宇宙研究院の李相律(イ・サンリュル)院長は「宇宙先進国よりかなり遅れているのは事実だが、遅れたからといって宇宙開発、特に宇宙探査を放棄することはできない」とし「深宇宙航行技術と深宇宙通信のための独自の技術の確保だけでなく、今後、韓国も宇宙強国に飛躍するための始発点になるだろう」と述べた。李院長は「旧ソ連をはじめ、米国・中国・インド・日本・EU(欧州連合)などが早くから月に探査船を打ち上げているが、我々も月軌道船の任務を成功させれば世界で7番目の国になる」と説明した。
チェ・ジュンホ/科学&未来専門記者/論説委員
【コラム】600万キロ飛行する韓国初の月探査船(1)
キム団長は「軌道船を開発する過程で重量が当初の目標値(550キロ)を超える678キロに増え、正常な任務遂行のために燃料削減の必要性が高まった」とし「限られた大きさに載せることができる燃料を最大限に惜しみながら月の軌道に無事に到着させるため、太陽と地球・月の重力を利用するLETまたはBLTと呼ばれる経路を利用し、長い時間がかかる」と説明した。
月軌道船はその後も月の周囲を楕円形に回り、半月が過ぎた12月31日に任務軌道の高度100キロの円軌道に到着することになる。月軌道船は来年12月末まで一日(24時間)12周しながら任務を遂行し、燃料がなくなれば月の表面に落ちる。
政府が2018年に発表した第3次宇宙開発振興基本計画には、月探査第2段階事業も明示されている。月着陸船だ。計画によると、2030年までに韓国型ロケットを利用して月着陸船を打ち上げるという内容だ。しかし科学技術界によると、2030年までに月着陸船を打ち上げるのは現実的に難しいと判断される。月着陸船を搭載して打ち上げる計量型韓国型ロケット開発計画が昨年8月の予備妥当性調査で脱落し、改良型ロケットを目標期間内に開発するのが難しくなったからだ。
宇宙強国は60年ほど前から月に宇宙船を打ち上げている中、今さら探査船を月軌道に送って何の意味があるのだろうか。人類が月に初めて宇宙船を打ち上げたのは1959年。旧ソ連のルナ2号がその主人公だ。ルナ2号は地球から33時間30分で月の静かの海西部地域に衝突した。米国のアポロ11号は発射から人類初の月面着陸までわずか4日半しかかからなかった。
韓国航空宇宙研究院の李相律(イ・サンリュル)院長は「宇宙先進国よりかなり遅れているのは事実だが、遅れたからといって宇宙開発、特に宇宙探査を放棄することはできない」とし「深宇宙航行技術と深宇宙通信のための独自の技術の確保だけでなく、今後、韓国も宇宙強国に飛躍するための始発点になるだろう」と述べた。李院長は「旧ソ連をはじめ、米国・中国・インド・日本・EU(欧州連合)などが早くから月に探査船を打ち上げているが、我々も月軌道船の任務を成功させれば世界で7番目の国になる」と説明した。
チェ・ジュンホ/科学&未来専門記者/論説委員
【コラム】600万キロ飛行する韓国初の月探査船(1)
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