０１年９月１１日の米同時多発テロ事件以降、１７カ月近く米国の追跡網を避けてきたテロ組織「アルカイダ」のリーダー、ウサマ・ビンラディン氏の逮捕が差し迫ったとの見方が相次いで出ている。

パキスタンと米情報関係官吏らは６日、両国の特殊要員らが、パキスタン南西部の不毛地帯であるバルチスタン地域と北西部にある山岳地帯のチェトラル地域で、ビンラディン氏への逮捕作戦を繰り広げていると伝えた。


匿名を求めた米官吏は「特殊部隊が最近同地域に大挙進入し、作戦を始めた」とし「今回はまともな手掛かりを確保したものとみられる」と話した。今回の作戦には米中央情報局（ＣＩＡ）も参加していて、米国とパキスタン要員らは、ビンラディン氏の逮捕を助ければ２５００万ドル（約２億９３００万円）にのぼる懸賞金を支給するとのビラまでさっ布、同地域で作戦を進めている。


ビンラディン氏の隠とん先を２カ所に圧縮したのには、今月１日逮捕されたアルカイダの最高幹部ハリド・シェイク・モハメド容疑者の自宅で見つかった各種の書類が決定的な手掛かりになったものとされる。