◆「戦争に言及した数千人処罰…プーチンも監獄に行くべき」

こうした状況でプーチン大統領が２２日、初めて「戦争」という言葉を使用した。ＷＰは「その間、プーチン大統領はウクライナ侵攻目的に関連し『非ナチ化』『解放』『米国のロシア破壊遮断」などを名分にして、ウクライナを征服するという点を否認してきた」とし「彼の本当の目標が何であれ、現在ウクライナで生じている戦いが戦争ということをプーチン大統領が自ら認めた」と評価した。

ロシア内部でもプーチン大統領の発言をめぐり「ダブルスタンダード」という声が高まっている。ロシア野党圏の指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の同僚ゲオルギー・アルブロフ氏はこの日、ツイッターで「コリノフ氏はロシアのウクライナ侵攻を戦争と表現して懲役７年刑を言い渡された」とし「コリノフ氏を釈放するか、プーチンを７年間監獄に閉じ込めるべきだ」と批判した。


サンクトペテルブルクの市会議員ニキータ・ユペレフ氏もツイッターで「数千人が戦争だと表現し、フェイクニュースを広めた容疑で起訴された。同じ理由でロシア検察総長にプーチン大統領を起訴するよう要請する訴状を送った」と伝えた。

◆米国「プーチンは交渉の意志ない…戦争拡大望む」

プーチン大統領がこの日に明らかにした「我々の目標は戦争を終わらせること」という発言も疑われている。プーチン大統領は「敵対行為の深化は不必要な損失につながる。（ウクライナとロシア）両国間のすべての葛藤が交渉につながると信じている」としながらも、ウクライナのゼレンスキー大統領が米国から支援約束を受けたパトリオット防空ミサイルを「古い武器」とし「（ウクライナが）パトリオットミサイルを配備すれば破壊する」と述べた。そして「ウクライナ戦争は米国と北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）に責任がある」と話した。

これに対し米ホワイトハウスは「（プーチンは）戦争終息のために交渉する意志が全くない」と評価した。米国家安全保障会議（ＮＳＣ）のジョン・カービー戦略広報調整官は「プーチン大統領が地上と空でするすべての行動は、ウクライナ国民に引き続き暴力を加えて戦争の拡大を望むことを見せている」とし「プーチン大統領との対話はロシアが交渉に誠意を見せた後に可能になるだろう」と述べた。


プーチン露大統領、ウクライナ戦争を初めて「戦争」と規定（１）