韓国では伝播力と免疫回避力が高いオミクロン下位系統「BA.5」が急速に拡散しており、週末も新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)新規感染者が4万人台を記録した。当局は当初「BA.5」を基準として一日最大20万人の感染者が発生する可能性があると予告していたが、最近新型コロナウイルスのうち最悪と評される別名「ケンタウルス(BA.2.75)」の流入まで確認されて状況は悪化の一途だ。「BA.2.75」が勢力を次第に広げていく場合、短期間にピークを2回迎えるフタコブラクダ型の流行が現れて、流行規模が大きくなり、期間も長くなるかもしれないとの展望が出ている。
韓国中央防疫対策本部の集計によると、17日新規感染者数は4万342人で、前日(4万1310人)に続いて4万人台を記録した。日曜日の発表を基準としてみると、今年4月24日(6万4695人)以降、12週ぶりに最も多くなっている。1週間前の10日(2万397人)に比べて約2倍増えて「ダブリング」現象も続いている。
現在、流行拡散を主導しているのは「BA.5」だ。オミクロン株の下位系統である「BA.5」は既存の優勢株だった「BA.2」に比べて伝播速度が35.1%速い。疾病管理庁は近く「BA.5」が韓国内で優勢株になり、最悪の場合、9月末に一日20万人の感染者が出てくるだろうとみている。
問題は新たな変異株「BA.2.75」の出現だ。別名「ケンタウルス」とも呼ばれている該当の変異株は今月14日、韓国でも初めて報告された。韓国初の感染者は仁川(インチョン)に居住する60代の韓国人男性だが、海外渡航履歴がない国内発生である点を考慮すると、この変異株がすでに地域社会内に広がっていると当局はみている。
防疫専門家は「BA.2.75」の拡散程度により、今後のシナリオが大きく3つに分かれるとみている。可能性が高いのは「BA.5」と「BA.2.75」が同時あるいは少し時間差を置いて拡散する状況だ。この場合、「BA.2.75」が「BA.5」をどの程度はやく代替するかにより、流行の類型がヒトコブ型あるいはフタコブラクダ型に分かれる。
順天郷(スンチョンヒャン)大学富川(プチョン)病院感染内科のキム・タク教授は「(これ以前の流行様相である)『BA.2』が初めて検出されて占有率が5%の地点を越えるまでに4週間、50%を越えるまでにさらに4週間くらいかかった点を考慮すると、我が国で『BA.2.75』はフタコブ型の流行になる可能性が高そうだ」と話した。嘉泉(カチョン)大学吉(キル)病院感染内科のオム・ジュンシク教授も「フタコブ型の流行が現れる場合、これまでの予測よりもピーク規模が大きくなり、流行期間が長くなる恐れがある」と説明した。
2つ目の可能性は「BA.2.75」が「BA.5」に押されて淘汰されるというものだ。5月初めに韓国内に流入した「BA.2.12.1」と同じ事例とみることができる。問題は拡散の速度が遅く、来年初めに第7波を主導する可能性だ。キム教授は「『BA.2.75』が『BA.5』に比べて伝播力が高くなく競争に勝てないなら、ゆっくりとした拡散で第6波とワクチンで形成された免疫が減少する時期の来年初めに再流行を起こす可能性がある」と見通した。
オム教授は流行規模が大きくなることが予想されることから、政府が高危険群の保護にさらに積極的に出なければならないと助言した。オム教授は「療養病院・施設内防疫を強化し、4回目の接種率を高める対策を用意しなければならない」と話した。
この日政府は高位党政協議会を開催し、流行拡散状況に備えた防疫対策について議論した。政府は30万人台の感染状況に備えて病床4000床を追加で確保し、来年上半期までに94万人分の治療薬を導入すると明らかにした。医療スタッフも1万人まで確保する方針だ。
韓国中央防疫対策本部の集計によると、17日新規感染者数は4万342人で、前日(4万1310人)に続いて4万人台を記録した。日曜日の発表を基準としてみると、今年4月24日(6万4695人)以降、12週ぶりに最も多くなっている。1週間前の10日(2万397人)に比べて約2倍増えて「ダブリング」現象も続いている。
現在、流行拡散を主導しているのは「BA.5」だ。オミクロン株の下位系統である「BA.5」は既存の優勢株だった「BA.2」に比べて伝播速度が35.1%速い。疾病管理庁は近く「BA.5」が韓国内で優勢株になり、最悪の場合、9月末に一日20万人の感染者が出てくるだろうとみている。
問題は新たな変異株「BA.2.75」の出現だ。別名「ケンタウルス」とも呼ばれている該当の変異株は今月14日、韓国でも初めて報告された。韓国初の感染者は仁川(インチョン)に居住する60代の韓国人男性だが、海外渡航履歴がない国内発生である点を考慮すると、この変異株がすでに地域社会内に広がっていると当局はみている。
防疫専門家は「BA.2.75」の拡散程度により、今後のシナリオが大きく3つに分かれるとみている。可能性が高いのは「BA.5」と「BA.2.75」が同時あるいは少し時間差を置いて拡散する状況だ。この場合、「BA.2.75」が「BA.5」をどの程度はやく代替するかにより、流行の類型がヒトコブ型あるいはフタコブラクダ型に分かれる。
順天郷(スンチョンヒャン)大学富川(プチョン)病院感染内科のキム・タク教授は「(これ以前の流行様相である)『BA.2』が初めて検出されて占有率が5%の地点を越えるまでに4週間、50%を越えるまでにさらに4週間くらいかかった点を考慮すると、我が国で『BA.2.75』はフタコブ型の流行になる可能性が高そうだ」と話した。嘉泉(カチョン)大学吉(キル)病院感染内科のオム・ジュンシク教授も「フタコブ型の流行が現れる場合、これまでの予測よりもピーク規模が大きくなり、流行期間が長くなる恐れがある」と説明した。
2つ目の可能性は「BA.2.75」が「BA.5」に押されて淘汰されるというものだ。5月初めに韓国内に流入した「BA.2.12.1」と同じ事例とみることができる。問題は拡散の速度が遅く、来年初めに第7波を主導する可能性だ。キム教授は「『BA.2.75』が『BA.5』に比べて伝播力が高くなく競争に勝てないなら、ゆっくりとした拡散で第6波とワクチンで形成された免疫が減少する時期の来年初めに再流行を起こす可能性がある」と見通した。
オム教授は流行規模が大きくなることが予想されることから、政府が高危険群の保護にさらに積極的に出なければならないと助言した。オム教授は「療養病院・施設内防疫を強化し、4回目の接種率を高める対策を用意しなければならない」と話した。
この日政府は高位党政協議会を開催し、流行拡散状況に備えた防疫対策について議論した。政府は30万人台の感染状況に備えて病床4000床を追加で確保し、来年上半期までに94万人分の治療薬を導入すると明らかにした。医療スタッフも1万人まで確保する方針だ。
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