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ファイザー製ワクチン接種6カ月後…「効果96%から84%に減少」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンの予防効果は接種6カ月後に減少するが、比較的高い水準を維持するという研究結果が出た。28日に医学論文事前公開サイトのメドアーカイブに掲載された論文によると、接種2カ月後に96%だった効果は6カ月後には84%に落ちた。

ファイザーが支援した今回の研究を主導したニューヨーク州立大学のステファン・トーマス教授らはファイザー製ワクチン接種臨床試験に参加した4万4000人を観察してこうした結果を得た。これに対してウォール・ストリート・ジャーナルは「6カ月後にも高い水準を維持する」と評価した。

今回の研究で特に重症予防効能は接種6カ月後も97%を示したという。これは臨床試験などで現れた「重症予防98%」と同水準だ。ただ今回の研究は米国などでデルタ株が現在のように広がる前の3月中旬まで行われたと同紙は伝えた。


今回の結果をめぐり、「ブースターショット」(3回目の接種)の必要性に対する専門家の見方は分かれた。ビベック・マーシー博士はCNNに「3回目の接種は必要なさそうだ」と明らかにした。これに先立ち4月にモデルナもワクチン接種6カ月後の効果が90%、重症予防効果は95%と確認されたと発表している。

これに対しファイザーのミカエル・ドルステン最高科学責任者(CSO)は「(デルタ株が広がった)米国も今後イスラエルと似た結果が出ると予想される」と話した。デルタ株の影響で効果が落ちかねないという意味だ。

これに先立ちイスラエルではワクチン接種7カ月経過後に効果が大きく落ちたという研究結果が出た。20日にイスラエルメディアのワイネットはイスラエル保健省の資料を引用し、初期接種者から新型コロナウイルス予防効果がこれまでより42%ほど、重症予防効果が最大60%ほど急減したことが明らかになったと伝えた。イスラエルはデルタ株感染拡大の影響でこの1週間平均の1日平均感染者数が1400人に達する。これに対しイスラエルは免疫脆弱階層にブースターショットを実施している。

ファイザーはデルタ株に対する効果を高めるためにはブースターショットが必要だと主張している。28日にはブースターショットがデルタ株の予防効果を大きく高めるとの研究結果も発表した。

CNNによると、ファイザーが23人を対象に研究した結果、3回目の接種をした場合、デルタ株に対する抗体数値が2回の接種に比べ18歳~55歳は約5倍、65歳~85歳は11倍に高まることが明らかになった。

ドルステンCSOは「3回接種をすればデルタ株中和抗体が潜在的に最大100倍まで増加する可能性がある」と分析した。だが米食品医薬品局(FDA)と米疾病管理予防センター(CDC)は現在まではブースターショットの必要性に対しては留保する立場を示している。



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