韓国政府が14日、新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の重患者を重点的に診療する拠点病院に指定した5カ所のうちの一つである京畿道一山(キョンギド・イルサン)病院の前に救急車が停まっている。イ・ウリム記者
医協は宣言文を通じて「新型コロナワクチンが開発されて一部の国家で接種が始まったが、われわれはこれまで一度も入ったことがない『暗いトンネル』に入っている」と説明した。
現在、韓国内の上級総合病院は新型コロナ重症患者治療のために許可病床の1%を提供している。医協は傘下に災難医療支援チームを設けた。全国1100人余りの医師が重患者の治療と選別診療所、生活治療センターなどに派遣され、新型コロナと死闘を繰り広げている。
しかし、現在の状況は医療界が限界を超えているというのが医協の主張だ。医協は「医療スタッフの疲労の累積と病床確保の困難はもちろんのこと、重症患者の治療と応急医療体系の崩壊まで目の前にしている」と明らかにした。医協が崩壊を警告した理由は「巻き添え被害(collateral damage)」ためだ。韓国政府が過度に新型コロナの治療だけに集中したところ、別の疾患をもつ患者の生命が脅かされている状況だ。
これに対し医協は、政府に新型コロナ国家医療危機克服に向けた「国家緊急医療委員会」を構成し、一刻も早く総合対策を樹立してほしいと要請した。▼新型コロナと一般疾患重患者の医療体系確保▼必須応急医療体系崩壊予防対策▼医療人材--を最優先緊急課題に挙げた。医協は「このためには医療専門家が含まれた官民合同体制を発足しなければならない」と提案した。
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