現代重工業が年内に大宇造船海洋の買収を成功させるため欧州委員会との協議に入った。

ロイター通信などが４日に報じたところによると、ＥＵの反独占規制機関である欧州委員会が現代重工業と大宇造船海洋の企業結合審査を一時猶予した中で、現代重工業が迅速な審査通過のため欧州委員会と協議に入ったことがわかった。現代重工業グループは昨年７月から韓国をはじめＥＵ、中国、日本、シンガポール、カザフスタンの６カ国で企業結合審査を受けている。

これに先立ち欧州委員会は新型コロナウイルスなどを理由に現代重工業と大宇造船海洋の企業結合審査を３度にわたり一時猶予した。現代重工業は欧州委員会が提示する独占への懸念を解消するため一部譲歩条件を掲げたとロイターは伝えた。譲歩条件は欧州委員会が好む資産売却や技術移転などと推定される。


現代重工業はＥＵが企業結合を承認すれば残りの国もＥＵの決定に従う可能性が高いとみている。現代重工業はカザフスタンとシンガポールでは承認を受けている。

造船業界関係者は「海外の競争国のうち１カ所でも反対すれば買収に悪影響を及ぼす。現代重工業としてはＥＵの審査を早く終えることが何より重要だ」と説明した。