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大韓航空揺るがす感染乗務員、イスラエル便に続きロサンゼルス便で乗務

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
◇大韓航空客室乗務員、ロサンゼルス便に乗務

新型コロナウイルス検査で陽性判定を受けた大韓航空の客室乗務員が米ロサンゼルス路線乗務後に判定を受けたことがわかった。

韓国政府と航空業界などが25日に明らかにしたところによると、該当乗務員は19~20日に仁川(インチョン)とロサンゼルスを往復するKE017便とKE012便に乗務して帰国後に新型肺炎が疑われる症状のため自宅隔離していたところ陽性判定を受けた。この乗務員はロサンゼルス行きの乗務後にせきの症状があり、24日午後2時に松坡区(ソンパグ)保健所で新型肺炎の検査を受けた。


◇仁川-テルアビブ線搭乗時に感染の可能性も

この乗務員はこれに先立ち15日には仁川からテルアビブに向かうKE895便にも乗務していたことが確認された。このためイスラエル聖地巡礼に参加して大量の感染者を出した天主教慶尚北道安東教区信者らと同じ航空便に乗って感染した可能性が提起されている。安東(アンドン)と義城(ウィソン)、栄州(ヨンジュ)の住民が多くを占める聖地巡礼団は8~16日にイスラエル聖地巡礼をして帰国し陽性判定を受けた。

◇業界「航空機は滅菌空気を供給しウイルスから安全」

ただ大韓航空と疾病管理本部は該当乗務員が隔離されるまで搭乗した航空便などに対し公式発表をしていなかった。現時点ではテルアビブ便に乗って感染したと推定されるが、感染経路などに対し追加確認が必要なためとみられる。航空機は加熱滅菌された空気をHEPAフィルターを通じて機内に供給しており、ウイルスから安全だというのが航空業界の説明だ。航空機のエンジンを経て機内に流入する外部空気がエンジン圧縮機を通過して圧縮され完全な滅菌状態になるためだ。

◇客室乗務員15人がチーム単位で勤務…大量接触の懸念も

大韓航空は感染した乗務員と同じ便に乗った乗務員に14日間の自宅隔離する措置を取った。だがこうした措置にも仁川発の大韓航空便の運航への影響は避けられない見通しだ。大韓航空をはじめとする大手航空会社の場合、客室乗務員は15人ほどの単位のチームで動く。チームは路線と状況により入れ替えが繰り返される。乗務員の感染はややもすると大型悪材料にも作用しかねないと懸念する理由だ。

感染経路などにより大量接触者も出かねない。場合によっては国際線長距離路線を中心に運航する大韓航空の運航中断要請や韓国発の乗客入国禁止に広がる可能性もある。

◇大韓航空、オペレーションセンター閉鎖…「疾病管理本部で感染経路調査中」

これに伴い、大韓航空はこの日午後、消毒のため仁川国際空港オペレーションセンターを閉鎖した。閉鎖期間は25日午後5時から今後公示がある時までだ。オペレーションセンターは仁川国際空港近くの別の建物にある。

大韓航空はオペレーションセンター運営が再開されるまで客室乗務員に第2旅客ターミナルのブリーフィングルームでショーアップ(飛行準備に向け指定場所に出勤すること)することにし、飛行前の合同ブリーフィングは航空機内で実施することにした。大韓航空はまた、感染病拡散防止のため疾病管理本部と協力体制を構築する一方、▽機内消毒実施▽疑い乗務員に対する自宅隔離措置の先制的実施▽主要事業所にサーモカメラ設置などの措置を進める。

大韓航空関係者は「乗務員の足取りと感染経路などに対しては現在疾病管理本部で調査しており、調査が終われそれに相応する措置をする。疾病管理本部とチャンネルを構築して協議を継続している」と説明した。



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