文在寅（ムン・ジェイン）大統領が３０日にトランプ米大統領の非武装地帯（ＤＭＺ）訪問に同行することが２９日にわかった。

トランプ大統領はこの日午前にＤＭＺ訪問を公式化し、北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長に再会を提案しているだけに、文大統領がトランプ大統領に同行する場合、歴史的な南北と米国による３カ国首脳会談が実現する可能性が提起されている。

現在青瓦台（チョンワデ、大統領府）はトランプ大統領がＤＭＺを訪問しても文大統領が同行するかに対しては明らかにしていない。青瓦台は米朝首脳がＤＭＺで会う状況だけでなく、文大統領が同行し３カ国首脳が会談する可能性などあらゆる状況に備えている。


一方、トランプ米大統領は２９日に金正恩委員長にＤＭＺでの再会をサプライズ提案したことと関連、北朝鮮と接触していることを公式に確認した。

トランプ大統領は青瓦台での文大統領との夕食会直前に記者らと会い、「北朝鮮側から連絡を受けたか」との問いに、「連絡を受けた」と明らかにした。米朝は３０日のＤＭＺでの再会に向け電話接触しているという。

トランプ大統領は金委員長との接触を準備しているかとの質問に「本当に興味深い」と言及した。続けて「あす（３０日）南北米首脳会談が開かれるか」という趣旨の質問には「われわれがいま動いているので見守ろう」と答えた。

文大統領は一昨年１１月のトランプ大統領訪韓時にともにＤＭＺを訪問しようとしたが気象悪化により見送られた。

文大統領はＤＭＺ訪問に備え現場で北朝鮮に向けたメッセージを朗読することを検討しているという。

トランプ大統領もやはり現場で北朝鮮へのメッセージを出すだろうとの見方が出ている。