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米国と制裁、日本と過去史で対立…韓日米の対北朝鮮共助に赤信号

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮問題を扱う多国間外交舞台が今週相次いで設けられる。東アジア首脳会議(EAS)と東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス+3首脳会議、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議などだ。こうした「北朝鮮核ウィーク」を迎え韓米日共助に妙な異常気流が現われている。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は首脳会議出席のため13日に出国する。1日前の12日に文大統領は毎週月曜日に主宰する青瓦台(チョンワデ、大統領府)首席秘書官・補佐官会議も省略し、歴訪期間中にある多国間会議と2国間会談の準備状況などを最終点検した。文大統領は李洛淵(イ・ナギョン)首相との週例昼食会合は予定通りに行った。文大統領は今回の歴訪で新南方政策の主要パートナーであるASEAN諸国との協力強化に集中すると同時に、韓半島(朝鮮半島)平和プロセスに対する支持を訴える見通しだ。

ところがトランプ米大統領に代わりEAS・APEC首脳会議に参加するペンス米副大統領の動線が普通ではない。ASEAN関連行事が開かれるシンガポールに行く前に日本から訪問する。多国間首脳会議に先立ち対北朝鮮圧力を固守してきた日本と事前作戦会議をする形だ。ペンス副大統領は日本に向かった11日、記者らに「米国は北朝鮮を(対話の)テーブルに引き出した圧力キャンペーンを維持するだろう」と再確認した。文大統領から北朝鮮非核化前に米朝が終戦宣言をしなければならないという圧力があるのではないかとの質問には、「トランプ大統領と私は韓米日が完全で検証可能な韓半島の非核化を確実にするために協力していると確信する」と断言した。


ペンス副大統領は13日に日本の安倍晋三首相に会いともに記者会見をする。米政府高位関係者は「ペンス副大統領と安倍首相が一緒にメディアの前で発言する場面はアジア歴訪を始める立派な方法になるだろう」と予告した。日米が対北朝鮮圧力をめぐり息の合った共助を見せた後に国際社会を牽引するという趣旨とみられる。

これに対し韓国はペンス副大統領の訪問国から抜けている。ペンス副大統領は日本に続きシンガポール(EAS)、オーストラリア、パプアニューギニア(APEC首脳会議)の順に訪問する。もちろん多国間首脳会議期間に文大統領とペンス副大統領は同じ空間にいることになる。しかしある元外交官は「北朝鮮に友好的な性向のASEAN諸国を相手に文大統領は欧州歴訪時のように制裁緩和の必要性を取り上げたが、ペンス副大統領が徹底した制裁履行を要求するなら韓米間の公開的な足並みの乱れと受け取られかねない」と懸念する。

韓米日共助のまた別の軸である韓日は対立状況で会う。先月31日に大法院(最高裁)が日本企業に強制徴用被害の賠償を命じる判決を出してから両国関係は悪化の一途だ。ここに北朝鮮は米国に対する不満を韓国に対して表出している。北朝鮮の対南宣伝用メディア「わが民族同士」は9日に個人名の論評で、韓米間の非核化ワーキンググループ設置を批判し、「問題は米国の強盗的な行為に盲従盲動する南朝鮮当局の恥かしい措置」と非難した。韓国は米朝の間に挟まれた厳しい局面だ。

申ガク秀(シン・ガクス)元駐日大使は「韓米日が同じ組にならなければならないのはもちろん、中国・ロシアまで引き込み5対1の構図を作ってこそ北朝鮮非核化の可能性を育てられる」と分析した。韓日間のぎくしゃくした関係は韓国政府が推進する韓半島平和構想にも悪材になりかねない。延世(ヨンセ)大学統一研究院のポン・ヨンシク専門研究員は「強制徴用問題は北朝鮮と日本の国交正常化を難しくさせかねず、そうなると北朝鮮の経済発展支援も遅れるほかない。いまは期限に追われず静かに座り大きなビジョンを再び描かなければならない時だ」と話した。



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