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世界市場75%がシステム半導体なのに…韓国のシェアは3%

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
忠清北道陰城(ウムソン)にあるDBハイテクの上隅(サンウ)工場は2001年からシステム半導体を量産している。音や圧力・温度・電力などアナログ信号をデジタルに転換する半導体を主に生産している。注文が集中すると一つのラインで30~40種類の製品を生産できる柔軟な対応力も備えている。昨年の実績は売上6797億ウォン(約672億円)、営業利益は1432億ウォンだった。市場調査機関のIHSによると、同社の売上はファウンドリ(受託生産)半導体メーカーで世界9位だ。だが、世界1位の台湾のTSMC(約29兆ウォン)の2.2%にすぎない。そのうえ、同社は累積赤字が3兆ウォンを越える。

DBハイテクは韓国「システム」半導体の現状を象徴的に示している。半導体強国だと自慢はするが、厳密に言うとただの「メモリー強国」にすぎない。

国内メーカーが世界メモリー半導体市場で占める比率は60%に達するが、システム半導体のシェアは3%余りだ。世界1位の米国(70%)はもちろん、台湾(8%)や中国(4%)にもおされている。


サムスン電子やSKハイニックスはDRAM・NAND型フラッシュメモリーのようなメモリーに電力を集中している。メモリーはデータを記憶して保存する半導体だ。

システム半導体(非メモリー)はデータを処理して演算・制御する機能を果たす。コンピュータ中央処理装置(CPU)、スマートフォンのアプリケーション・プロセッサ(AP)のように製品の「頭脳」の役割だ。世界半導体市場の4分の3ほど、金額では2880億ドル(約326兆ウォン)を占めるのがシステム半導体だ。

もちろんサムスンやハイニックスもシステム半導体を生産している。ただし、サムスン電子はモバイルAPやイメージセンサーなど自主的に必要な物量が中心だ。同社は6兆5000億ウォンを投じて京畿道華城(キョンギド・ファソン)に次世代極端紫外光(EUV)ラインを建設中だが、メモリーに比べると投資が消極的だ。ハイニックスはシステム半導体の売上が全体の1%余りだ。

韓国は半導体設計分野でも存在感が落ちる。システム半導体は種類が多岐にわたり需要者の要求もそれぞれ異なる。したがって「オーダーメード型」の製作が必要で、設計専門業者(ファブレス、fabless)がその役割を果たす。たとえば、ファブレスである米国クアルコムがモバイルAPを設計すれば、台湾TSMCが製造を引き受けるというかたちだ。世界のトップ50ファブレスのうち、韓国企業ではLG系列会社のシリコンワークスが唯一だ。

現場は労働力難を訴えている。国内システム半導体分野で年間500人前後の研究開発人材が必要だが、これさえも円滑に供給されないでいる理由だ。

国内半導体産業がこのようなアンバランスに苦しむようになった理由は何か。専門家は▼半導体に初めて投資した1970年代から日本の影響でメモリーに集中し▼システム半導体もメモリーのように初期投資費用が莫大で▼技術の進入障壁が高い--という点などを挙げる。メモリー半導体が超好況を経験しながら「メモリー一辺倒」がさらに強まったという解釈もある。

祥明(サンミョン)大学システム半導体工学科のイ・ジョンファン教授は「システム半導体は(メモリーよりも)複雑で難しく、先頭企業との格差が大きい分野だ。反面、一度地位を固めておけば収益性・安定性がすべて保障される」として投資の拡大を強調した。



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