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トランプ氏に反論の韓国系米国人「事実を知らせたかった」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ドナルド・トランプ氏との舌戦で話題になったハーバード大生ジョセフ・チェさんは「人を助けることができる政治外交分野で仕事をしたい」と語った。(ジョセフ・チェさんのフェイスブック)

「トランプ氏が韓国について間違った発言をしても反論する人がいないので気になっていた。トランプを支持する人々はそれを事実と受け止める。それで公式的な席で事実を知らせたかった」。

韓国系米国人のジョセフ・チェさん(韓国名チェ・ミンウ、20、ハーバード大経済学科3年)が12日、ある政治行事で米共和党大統領候補ドナルド・トランプ氏の「韓国安保無賃乗車論」に反論した動機は明快だった。誤りを正そうということだった。

実際、チェさんに質問の機会を与えたのはトランプ氏だった。チェさんは韓国について尋ねたいとして主催側に質問を申請したが、受け入れられなかった。興味深い話ではないという理由だった。しかしチェさんが問答の時間が終わるころ前に行って手を挙げると、トランプ氏はハーバード大のロゴが入った服を着たチェさんを指定した。


しかしトランプ氏はチェさんの話を最後まで聞かなかった。チェさんが「韓国が在韓米軍に何も負担していないという主張は事実でない。韓国は毎年8億6100万ドルを出している」と話すと、トランプ氏は「それはわずかなお金(peanuts)だ」とし、チェさんの発言を遮った。その間に主催側はチェさんからマイクを奪った。この場面はそのまま録画され、オンライン空間で世界に広がり、トランプ氏の無礼な態度と無知を見せる事例として記録された。

行事が開かれたニューハンプシャー州のマンチェスターはハーバード大があるボストンからバスで1時間ほどの距離。学校はハーバード大生のストレスが高まる中間考査期間だった。「試験もあり勉強することが多いが、この質問は私にとって非常に重要だった。トランプ氏のように影響力がある人が間違った話をしてはいけない」。

チェさんは今年夏に韓国を訪問し、国会外交統一委員会でインターンをした。当時トランプ氏が韓国についてでたらめな発言をするのを見て、「必ず正さなければいけない」と決心した。

チェさんはトランプ氏の「わずかなお金」という主張に対し、このように反論したかったと語った。米国は韓国と同盟を結び、東アジアに多くの地政学的な利害関係がある。韓国との同盟は米国にとって非常に価値が大きいと考える」。

チェさんの正々堂々とした問題提起は初めてのことではない。チェさんは4月にハーバード大を訪問した安倍晋三首相にも鋭い質問をし、慰安婦問題に対する安倍首相の認識がそのまま表れた。

チェさんはテキサス州で生まれ、コロラド州で育った。親が1980年代に米国留学した。チェさんはハーバード大とプリンストン大に合格し、ハーバード大を選んだ。現在、北朝鮮人権学生会、政治研究会のサークルの会長を務めている。

チェさんは「韓国を考えると誇りに思うし、大好きだ」と語った。韓国経済の高まった地位、K-POPなど韓流の人気を見ながら、こうした自負心を感じるという。



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