19日、ソウル九宣洞(クイドン)高層ビル「テクノマート」12階のフィットネスセンターで、ビルの揺れの原因とされたエアロビクスの公開試演が行われた。
エアロビクスが始まった後、38階に設置された振動計測器のモニターに変化した波形が表示されている(小さい写真)。
テボ開始から8分後、ビル38階に設置された振動計測器に強い振動変化が生じた。計測器に表れた加速度の大きさは7ガル(振動の加速程度を表す単位)で、普段の0.7ガルに比べて10倍ほど大きい数値だった。計測器の後ろに置かれた植木鉢の木の葉も揺れた。
38階で勤務中だったファン・ヨンスン氏(39)は「5日に発生したほどの振動ではないが、はっきりと上下の振動が感じられた」と話した。試演者のうち5日のテボ運動にも参加していたソン・スンジャさん(57)は「当時、新しく来た講師の最初の授業だったので、普段よりも強い強度でいくつかの動作を何度も反復した」と証言した。
精密安全診断を担当する大韓建築学会所属のイ・ドングン成均館(ソンギュングァン)大学教授は「実験の結果、テボ運動で集団で跳びはねたのがビルの固有振動数と一致したという結論が出た」とし「確率的に0.1%にもならないケース」と述べた。診断に参加した檀国(ダングク)大のチョン・ラン教授(建築学)は「数千人が同時に集団運動をすれば分からないが、この程度の上下振動でビル崩壊の危険はない」と明らかにした。
テクノマート側の公開試演に対する疑問も提起された。梨花(イファ)女子大のシン・ヨンス教授(建築学)は「少し激しく運動したから揺れが発生したという説明は理解しがたい。20余人がテボの授業をしたという理由でビルが揺れたとすれば、安全が保障されていないという証拠」と指摘した。
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