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【コラム】韓国政府は女子冬季五輪の英雄の「#MeToo」に応答せよ(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
国家代表ショートトラックの沈錫希(シム・ソクヒ)選手がチョ・ジェボム元コーチから未成年者だった満17歳の時から性暴行されたと暴露してから20日余りが過ぎた。しかし、体育界や政府で責任を負う者は依然としていない中で、「体育界#MeToo(ハッシュタグミートゥー)」事件は現在進行形だ。毎日のように政府部署と国会、地方自治体と議会、大韓体育会と社会団体で互いが問題解決者かのように精製されていない対策を出すのに忙しい。体育界の性暴行問題解消のために皆が先に立つというのだから良いことではあるが、話題に便乗して楽に得をしようとしているような感じを受ける。真に混乱している。

沈錫希選手の勇気ある暴露があった翌日、文化体育観光部は緊急会見で加害者処罰の強化、民間主導の特別調査実施、スポーツ倫理センター設立方針を発表した。性暴行の現場が国家代表訓練場という事実のため選手村合宿訓練の改善意志も明らかにした。

しかし、このような対策は怒った民心を腐らせ政府の意志に信頼を送るどころか失望と不信を広めた。先月16日、後続対策発表で文教体育部は退任論が提起された李起興(イ・ギフン)大韓体育会長の去就について国家五輪委員会(NOC)の代表でもあるため国際五輪委員会(IOC)規定により韓国政府が影響力を行使するには限界があると説明した。体育団体代表が未成年選手性暴行事件の責任を負う姿勢を見せることが正しいと考える。多くの国民が体育界の性暴行事件について嘆き、責任者の処罰と強力な革新を要求しているが、文教体育部の対応は消極的だ。被害を受けた選手とその家族、そして国民は政府の対応にもう一度失望する。やはり「ザリガニはカニの味方(同類をかばう)」という言葉が自ずと出てくる。


このような状況の中で政府は25日、社会関係長官会議を通じて汎政府レベルの体育界性暴行根絶対策樹立方案を再び発表した。9日以降に出した各種対策だけで数十件だ。対策がないために性暴行が継続して起こったのだろうか。呆れてものが言えない。

汎政府対策でも明らかにしたようにスポーツマンシップが強調される体育界で性暴行犯罪が継続的に発生するのは今まで韓国体育が指向してきた成績万能主義、優秀選手ばかり集中的に育成するエリート体育優先主義が原因でもある。だとしても人権蹂躪の現場は幼い選手にはあまりにも苛酷だったし、そのような事実を知らないままメダルにばかり歓喜した現実が限りなく恥ずかしいばかりだ。国際大会で優秀な成績ばかり要求し、現在のような構造を黙認した政府の責任は大きい。根本的な体育システム改革に取り組むべき理由だ。



【コラム】韓国政府は女子冬季五輪の英雄の「#MeToo」に応答せよ(2)


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