◆申範チョル(シン・ボムチョル)峨山政策研究院安保統一センター長
--米国がINF条約を破棄した背景をどう見ているのか。
「ひとまず現在の米国のINF条約破棄の1次的な目標は、中国を含む中距離ミサイル軍縮条約を望むためと見ることができる。なぜなら米国がINFを遵守する間、ロシアは巡航ミサイルを発展させ、中国は中距離ミサイルを発展させて地対艦ミサイルを開発した。中国はこれを通じて南シナ海と東シナ海で米国の影響力に食い込んだ状況だった。米国がINF条約を遵守して得るものがなかったと判断し、破棄することにしたのだ。この条約を破る原因の一つが、中国も軍縮条約に入ってこいという意味だった」
--中国が加わらなければ米国はどう対応するだろうか。
「中国が新しい軍縮交渉に入ってくればよいが、そうでなければ中距離ミサイルを開発して友好国に配備するというのが米国の立場だ。直ちに配備しようというわけではなく、現在、各国の立場もすべて異なる。我々は難しいという立場であり、豪州や日本はクエスチョンマークだ。日本は自国が特定の見返りを受ければ可能ということだが、日本の弾道ミサイル能力や軍需産業に関連して米国から恩恵を受けることができるなら考慮してみるということだ。台湾とベトナムはもう少し柔軟ではあるが、正確な立場は明らかにしていない。国家間・地域間の立場がそれぞれ異なる。このように中距離ミサイル配備に関連して異見は存在するが、米国の東アジア域内配備は可能だと見る。この点を考慮すると、軍備拡張の側面で中国は米国に正面対抗するしかなく、結局は激しい競争になるだろう。一次的に軍縮条約を受け入れるのが最初のカギという状況だ。結果的に中国が軍縮交渉を受け入れる可能性は非常に低い。一部の専門家は中国がこれを受け入れるとしても、中国という国家の透明性が低いため信頼できないと指摘する」
--北朝鮮の核はどうなると思うか。
「北朝鮮も東アジアで軍備競争が激しくなればそのスキを狙うだろう。中国から後援を受けたり指示を受けながらそのような状況を活用するはずだ。北朝鮮は当然この状況を利用してミサイルなどの軍備拡張に出ると予想される」
--韓国はどう対応すべきか。
「今すぐ中距離ミサイル配備を受け入れるかどうかという立場を決める必要はない。状況の展開を眺めながら慎重に決めなければいけない。いくつか条件があるはずだが、まず文在寅(ムン・ジェイン)政権は絶対に受け入れないだろう。その場合、米国との葛藤要因になるはずで、我々が応じないといえば米国も強要するのが容易でない。ただ、我々がこれを拒否したことに対して防衛費分担増額や海外派兵をさらに要請するなど相応の代価が伴う可能性がある。逆に我々が必要に応じて配備を受け入れれば、同じ脈絡で米国の戦略に応じたことに対する見返りを受けなければいけない。結局は状況を眺めながら接近しなければいけない」
◆キム・ギホ京畿大政治専門大学院教授(元国防大安保大学院軍事戦略学部教授)
--INF破棄の国際政治的、軍事的な含意は。
「INF条約破棄の主な理由は中国だが、直接的な原因はロシアが提供した。欧州でNATO(北大西洋条約機構)を無力化できる地上発射中距離ミサイルをロシアが開発したからだ。極東にもこうした状況が展開する可能性があり、米国が破棄したと見るべきだろう」
--INF条約破棄に対する中国の要因はどの程度と見ているのか。
「実際、INF条約で最も利益があったのは中国だ。中国はINF条約と関係なく核と中距離ミサイルを開発、配備してきた。北朝鮮も同じだ。米国が中国とロシアを同時に防ぎながら北朝鮮も牽制するためにINF条約を破棄し、東アジア地域に中距離核戦力を配備しようとしている。NATOのように韓・米・日・豪・ニュージーランド同盟がうまくいけば核兵器の共有まで考慮することになりそうだ。一つの国に核を与えれば危険であるためNATO5カ国が共有するように『もう一つのNATO』を東アジアに作ろうとする可能性もある。このようにすれば米国は対中国牽制はもちろん、欧州の代わりにアジアに進出しようとするロシアの南進政策も抑止でき、北朝鮮が今回公開した3種セットミサイルも抑止することになる」
--ポストINFまたは新冷戦時代の韓国の状況をどう見るのか。
「このような状況で最も打撃を受ける国が韓国だ。中距離ミサイルを日本に配備することに対して中国は反対できないだろう。日本がミサイル迎撃システムを地上に配備したイージス・アショアにSM3ミサイルを配備し、米国のミサイル防衛(MD)システムに参加していても、中国は日本に反対できずにいる。2016年に在韓米軍にTHAADが『臨時』配備された当時、中国は激しい圧力を加え、韓国のロッテグループに不利益を与えたが、日本に対してはいかなる措置も取っていない。今回の状況で中距離ミサイルを韓国に配備することになれば、中国はもちろん北朝鮮までも強硬な態度を見せるだろう。北朝鮮とも軍事的に良くない状況だ。この場合、文在寅政権はとうてい解決できない難題に直面することになるだろう」
--米露中が新しい核軍備統制協議に入る可能性は。
「3カ国間の新核軍縮協約は長期的にはそうなるべきだと考える。しかし当為性があるだけで現実的に今は難しそうだ。現在の国際情勢サイクルを見ると、軍縮約束のINF条約を破棄して核戦力を増強する雰囲気に進んでいる。このように戦力を増強して互いに共倒れになりそうな脅威を感じればまた軍縮に戻るだろう。しかし今はその時期でないとみる」
--北朝鮮はどのように出てくるだろうか。
「北東アジアで核兵器競争レースが始まれば、北朝鮮は建造中の3000トン級潜水艦を原子力潜水艦にしたり核弾頭を装着した潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を搭載しようとするだろう。日本も話してはいないが、核燃料再処理能力を保有していて、いつでも核を作る能力がある。さらに米国が我々に戦術核の共有を持ちかければ北東アジアも核競争レースに入るだろう」
--その場合、北朝鮮の核の地位が変わるのか。
「米国とロシアがINF条約を破棄したのが北朝鮮を刺激し、核とミサイル開発を継続する場合、核の地位はさらに強力になる可能性がある。核弾頭は100発以上になってこそ十分な核抑止力を持つ。多くの専門家は北朝鮮が今のように交渉時間を長引かせて1、2年さらに持ちこたえて核を開発すれば100発以上を保有するとみている。そうなると北朝鮮の核は制御しにくい状況になるだろう。北東アジアでは現在、中国とロシアが弾道ミサイル原子力潜水艦(SSBN)を運営するが、北朝鮮までが保有することになれば問題はさらに膨らむ」
--最近の北朝鮮のミサイル試験もこうした核戦争力の構築と関係ががあるのか。
「3種類のミサイル発射について北朝鮮は言葉では韓米軍事演習のために武力示威をすると主張した。しかし実際にはある緻密な計画に基づいて戦力を増強していると見る。いま韓国には弾道弾迎撃ミサイルのTHAADやパトリオットが入り、過去のようにスカッドやノドンで攻撃するのが難しくなった状況だ。北朝鮮はTHAADやパトリオットを無力化するために新型戦術武器3種セットを作った。そこにSSBNとSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)までが加われば、対応が容易でない状況になるだろう」
--北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル戦力を確保するということか。
「地上に核施設がある場合、事前に打撃すれば無用になる。しかし海中にあるSSBNは攻撃できない。こういうものを『第2兵力』というが、北朝鮮がこれを保有することになれば北朝鮮の核に対する先制打撃が難しくなる。北核に対応する韓国のキルチェーンも難しくなる。今回の北朝鮮ミサイル事態で見たように、韓国は北朝鮮ミサイルの飛行距離も識別できず繰り返し逃す。日本のように発展した国も米国の衛星に依存する。それで今回も北朝鮮のミサイルを見ることもできず分析中ということだ。技術的な面で落ちるということだ」
--ミサイル識別がなぜ難しいのか。
「ミサイル発射から全軌道を追跡するのは一つや二つのことではない。偵察から各種ルートを繰り返し観察して死角地帯をなくさなければいけない。そのようにして迎撃レーダーに引き渡さなければいけない。米国は赤外線であるため発射段階から探知できる。米国のミサイル防衛(MD)に参加しなければ最初の段階でミサイルを探知するのは難しい。北朝鮮の3種ミサイルはパトリオットとTHAADの死角を狙う。ここに中距離核戦争力まで加われば、韓国は米中の争いで打撃を受ける火薬庫になることもある。今の安保脅威に経済脅威まで加われば、我々の政権は乗り越えるのが容易でない」
--中距離ミサイルの韓国配備問題は。
「韓国に配備されれば中国が激しく反対するのはもちろん、北朝鮮の反対と対応措置も招くだろう。中国は韓国を相手に経済戦争もするはずだ。この場合、危機を迎える。中距離ミサイルを韓国に配備するというのは、ミサイルだけでなく一つのパッケージをまるごと持ってくるということだ。高性能衛星レーダーなども共に戦術配備することを意味する。中国のミサイルを発射段階から探知できることになる。今でも見ていないわけではないが、衛星で見るため時々死角地帯が生じる。ところが中距離ミサイルを配備して衛星レーダーを目の前に置けば中国の庭をのぞくことができる。THAAD配備当時も中国が激しく反対したのはレーダーのためだ」
--韓国はどう対応すべきか。
「もうあいまいに二股をかける時ではない。そうすれば両方から同時に叩かれる。一方から叩かれてもそれほど叩かれない方向に進まなければいけない。米国や中国が韓国を対象に圧力を加えるのは、このようにどちら側につくかを強要するものではないのか。国民と国家の未来のための賢明な判断が必要だ」
「米ミサイル韓国配備ならTHAAD報復以上に…中国は断交も辞さない」(1)
--米国がINF条約を破棄した背景をどう見ているのか。
「ひとまず現在の米国のINF条約破棄の1次的な目標は、中国を含む中距離ミサイル軍縮条約を望むためと見ることができる。なぜなら米国がINFを遵守する間、ロシアは巡航ミサイルを発展させ、中国は中距離ミサイルを発展させて地対艦ミサイルを開発した。中国はこれを通じて南シナ海と東シナ海で米国の影響力に食い込んだ状況だった。米国がINF条約を遵守して得るものがなかったと判断し、破棄することにしたのだ。この条約を破る原因の一つが、中国も軍縮条約に入ってこいという意味だった」
--中国が加わらなければ米国はどう対応するだろうか。
「中国が新しい軍縮交渉に入ってくればよいが、そうでなければ中距離ミサイルを開発して友好国に配備するというのが米国の立場だ。直ちに配備しようというわけではなく、現在、各国の立場もすべて異なる。我々は難しいという立場であり、豪州や日本はクエスチョンマークだ。日本は自国が特定の見返りを受ければ可能ということだが、日本の弾道ミサイル能力や軍需産業に関連して米国から恩恵を受けることができるなら考慮してみるということだ。台湾とベトナムはもう少し柔軟ではあるが、正確な立場は明らかにしていない。国家間・地域間の立場がそれぞれ異なる。このように中距離ミサイル配備に関連して異見は存在するが、米国の東アジア域内配備は可能だと見る。この点を考慮すると、軍備拡張の側面で中国は米国に正面対抗するしかなく、結局は激しい競争になるだろう。一次的に軍縮条約を受け入れるのが最初のカギという状況だ。結果的に中国が軍縮交渉を受け入れる可能性は非常に低い。一部の専門家は中国がこれを受け入れるとしても、中国という国家の透明性が低いため信頼できないと指摘する」
--北朝鮮の核はどうなると思うか。
「北朝鮮も東アジアで軍備競争が激しくなればそのスキを狙うだろう。中国から後援を受けたり指示を受けながらそのような状況を活用するはずだ。北朝鮮は当然この状況を利用してミサイルなどの軍備拡張に出ると予想される」
--韓国はどう対応すべきか。
「今すぐ中距離ミサイル配備を受け入れるかどうかという立場を決める必要はない。状況の展開を眺めながら慎重に決めなければいけない。いくつか条件があるはずだが、まず文在寅(ムン・ジェイン)政権は絶対に受け入れないだろう。その場合、米国との葛藤要因になるはずで、我々が応じないといえば米国も強要するのが容易でない。ただ、我々がこれを拒否したことに対して防衛費分担増額や海外派兵をさらに要請するなど相応の代価が伴う可能性がある。逆に我々が必要に応じて配備を受け入れれば、同じ脈絡で米国の戦略に応じたことに対する見返りを受けなければいけない。結局は状況を眺めながら接近しなければいけない」
◆キム・ギホ京畿大政治専門大学院教授(元国防大安保大学院軍事戦略学部教授)
--INF破棄の国際政治的、軍事的な含意は。
「INF条約破棄の主な理由は中国だが、直接的な原因はロシアが提供した。欧州でNATO(北大西洋条約機構)を無力化できる地上発射中距離ミサイルをロシアが開発したからだ。極東にもこうした状況が展開する可能性があり、米国が破棄したと見るべきだろう」
--INF条約破棄に対する中国の要因はどの程度と見ているのか。
「実際、INF条約で最も利益があったのは中国だ。中国はINF条約と関係なく核と中距離ミサイルを開発、配備してきた。北朝鮮も同じだ。米国が中国とロシアを同時に防ぎながら北朝鮮も牽制するためにINF条約を破棄し、東アジア地域に中距離核戦力を配備しようとしている。NATOのように韓・米・日・豪・ニュージーランド同盟がうまくいけば核兵器の共有まで考慮することになりそうだ。一つの国に核を与えれば危険であるためNATO5カ国が共有するように『もう一つのNATO』を東アジアに作ろうとする可能性もある。このようにすれば米国は対中国牽制はもちろん、欧州の代わりにアジアに進出しようとするロシアの南進政策も抑止でき、北朝鮮が今回公開した3種セットミサイルも抑止することになる」
--ポストINFまたは新冷戦時代の韓国の状況をどう見るのか。
「このような状況で最も打撃を受ける国が韓国だ。中距離ミサイルを日本に配備することに対して中国は反対できないだろう。日本がミサイル迎撃システムを地上に配備したイージス・アショアにSM3ミサイルを配備し、米国のミサイル防衛(MD)システムに参加していても、中国は日本に反対できずにいる。2016年に在韓米軍にTHAADが『臨時』配備された当時、中国は激しい圧力を加え、韓国のロッテグループに不利益を与えたが、日本に対してはいかなる措置も取っていない。今回の状況で中距離ミサイルを韓国に配備することになれば、中国はもちろん北朝鮮までも強硬な態度を見せるだろう。北朝鮮とも軍事的に良くない状況だ。この場合、文在寅政権はとうてい解決できない難題に直面することになるだろう」
--米露中が新しい核軍備統制協議に入る可能性は。
「3カ国間の新核軍縮協約は長期的にはそうなるべきだと考える。しかし当為性があるだけで現実的に今は難しそうだ。現在の国際情勢サイクルを見ると、軍縮約束のINF条約を破棄して核戦力を増強する雰囲気に進んでいる。このように戦力を増強して互いに共倒れになりそうな脅威を感じればまた軍縮に戻るだろう。しかし今はその時期でないとみる」
--北朝鮮はどのように出てくるだろうか。
「北東アジアで核兵器競争レースが始まれば、北朝鮮は建造中の3000トン級潜水艦を原子力潜水艦にしたり核弾頭を装着した潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を搭載しようとするだろう。日本も話してはいないが、核燃料再処理能力を保有していて、いつでも核を作る能力がある。さらに米国が我々に戦術核の共有を持ちかければ北東アジアも核競争レースに入るだろう」
--その場合、北朝鮮の核の地位が変わるのか。
「米国とロシアがINF条約を破棄したのが北朝鮮を刺激し、核とミサイル開発を継続する場合、核の地位はさらに強力になる可能性がある。核弾頭は100発以上になってこそ十分な核抑止力を持つ。多くの専門家は北朝鮮が今のように交渉時間を長引かせて1、2年さらに持ちこたえて核を開発すれば100発以上を保有するとみている。そうなると北朝鮮の核は制御しにくい状況になるだろう。北東アジアでは現在、中国とロシアが弾道ミサイル原子力潜水艦(SSBN)を運営するが、北朝鮮までが保有することになれば問題はさらに膨らむ」
--最近の北朝鮮のミサイル試験もこうした核戦争力の構築と関係ががあるのか。
「3種類のミサイル発射について北朝鮮は言葉では韓米軍事演習のために武力示威をすると主張した。しかし実際にはある緻密な計画に基づいて戦力を増強していると見る。いま韓国には弾道弾迎撃ミサイルのTHAADやパトリオットが入り、過去のようにスカッドやノドンで攻撃するのが難しくなった状況だ。北朝鮮はTHAADやパトリオットを無力化するために新型戦術武器3種セットを作った。そこにSSBNとSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)までが加われば、対応が容易でない状況になるだろう」
--北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル戦力を確保するということか。
「地上に核施設がある場合、事前に打撃すれば無用になる。しかし海中にあるSSBNは攻撃できない。こういうものを『第2兵力』というが、北朝鮮がこれを保有することになれば北朝鮮の核に対する先制打撃が難しくなる。北核に対応する韓国のキルチェーンも難しくなる。今回の北朝鮮ミサイル事態で見たように、韓国は北朝鮮ミサイルの飛行距離も識別できず繰り返し逃す。日本のように発展した国も米国の衛星に依存する。それで今回も北朝鮮のミサイルを見ることもできず分析中ということだ。技術的な面で落ちるということだ」
--ミサイル識別がなぜ難しいのか。
「ミサイル発射から全軌道を追跡するのは一つや二つのことではない。偵察から各種ルートを繰り返し観察して死角地帯をなくさなければいけない。そのようにして迎撃レーダーに引き渡さなければいけない。米国は赤外線であるため発射段階から探知できる。米国のミサイル防衛(MD)に参加しなければ最初の段階でミサイルを探知するのは難しい。北朝鮮の3種ミサイルはパトリオットとTHAADの死角を狙う。ここに中距離核戦争力まで加われば、韓国は米中の争いで打撃を受ける火薬庫になることもある。今の安保脅威に経済脅威まで加われば、我々の政権は乗り越えるのが容易でない」
--中距離ミサイルの韓国配備問題は。
「韓国に配備されれば中国が激しく反対するのはもちろん、北朝鮮の反対と対応措置も招くだろう。中国は韓国を相手に経済戦争もするはずだ。この場合、危機を迎える。中距離ミサイルを韓国に配備するというのは、ミサイルだけでなく一つのパッケージをまるごと持ってくるということだ。高性能衛星レーダーなども共に戦術配備することを意味する。中国のミサイルを発射段階から探知できることになる。今でも見ていないわけではないが、衛星で見るため時々死角地帯が生じる。ところが中距離ミサイルを配備して衛星レーダーを目の前に置けば中国の庭をのぞくことができる。THAAD配備当時も中国が激しく反対したのはレーダーのためだ」
--韓国はどう対応すべきか。
「もうあいまいに二股をかける時ではない。そうすれば両方から同時に叩かれる。一方から叩かれてもそれほど叩かれない方向に進まなければいけない。米国や中国が韓国を対象に圧力を加えるのは、このようにどちら側につくかを強要するものではないのか。国民と国家の未来のための賢明な判断が必要だ」
「米ミサイル韓国配備ならTHAAD報復以上に…中国は断交も辞さない」(1)
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