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明かりが消える産業団地…韓国製造業が危機(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

閉鎖された工場

蔚山市北区の孝門(ヒョムン)工業団地で自動車のサンバイザー(遮光板)を製造するキル社長(62)は30年間経営してきた会社を整理する計画と明らかにし、「二度と製造業には目を向けない。むしろベトナムに行って飲食店でもする」と話した。キル社長は「現代重工業の下請け会社を経営していた友人が職員の退職金を支払えず拘束された」とし「上からは大企業に叩かれ、下では職員の人件費が上がり、中間にいる私たちは絶望しかない」と語った。

閉鎖する工場は続出するが、製造業に参入する新規の業者はない。国税庁の統計によると、昨年廃業した製造業者は1万1936件。2014年の9669件に比べて20%以上も増えた。一方、今年1-5月の新規創業数は7620件だった。前年同期(8229カ所)比で7.4%も減少した。

製造業を避ける雰囲気が形成され、工場を売却しようとしても簡単には売れない。130社がある忠清南道天安の白石農工団地ではあちこちに「工場用地売却」「工場賃貸」という文字が見える。仁川市南洞工業団地のある会社は海外に工場を移転しようと国内の工場と敷地を売りに出しているが、2カ月以上も買収者が出てこないという。南洞工業団地近隣の不動産仲介事務所代表は「20件ほど売りに出されているが、これを引き受けようとする人がいない」と伝えた。


始華(シファ)・半月(バンウォル)工業団地でも工場が100件ほど売りに出されている。蔚山で9年前から工場の売買・賃貸を仲介してきたキム・シンイルさん(59)は「2016年から工場の売り出され、昨年下半期から急増した」とし「相場より安く出しても製造業の雰囲気があまりにも良くないので取引がない」と状況を説明した。

工業団地の委縮は周辺地域の景気にも影響を及ぼしている。夜間の残業が減り、夜食文化も消えた。蔚州郡盤泉産業団地で飲食店を経営しているハン・ギョンヘさん(52)は「『明日は少しましになるだろうか』と思いながら1年が過ぎた。ますます悪くなっている」とし「午後9-10時ごろまで残業をする工場が以前の半分に減り、飲食店はうまくいくはずがない」と話した。

蔚山発展研究院のファン・ジンホ研究委員は「製造業は安定的でありながら良質の雇用を提供するため、産業団地の稼働率低下は危機意識を持って眺めるべき問題」とし「大企業、中小企業、労働界を含む地域団体が参加する対話の場を設けて、工業団地を活性化する対策を見つける必要がある」と述べた。



明かりが消える産業団地…韓国製造業が危機(1)


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