◆100年の歴史を行き来した男
『世紀の男』は125歳の老人パク・ドクベの人生を韓国近現代史と漫画的想像力で結合した作品だ。
1919年、偶然訪れた飲食店「テファ館」でその場の勢いで民族代表と一緒に独立宣言文を朗読して三・一運動の先鋒に立つことになってしまったことから始まる。偶然、歴史の現場に立つことになる主人公を前に出したという点で、映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』や『国際市場で逢いましょう』、ベストセラー『窓から逃げた100歳老人 』などと同じような構成だ。尹奉吉(ユン・ボンギル)義士義挙、北海道美唄炭鉱爆発事故、浮島丸事件、青山里(チョサンリ)戦闘、韓国戦争(朝鮮戦争)、ベトナム戦争など重い歴史的事件が続くが作品全体の雰囲気は暗くも深刻でもない。製作会社の劇団「名作とうもろこし畑」の紹介によると「舞台で見る軽快なウェブトゥーンの一つ」だ。チェ・ウォンジョン演出は「安昌男(アン・チャンナム)・厳福童(オム・ボクトン)、尹奉吉ら歴史の中の人物が主人公パク・ドクベから影響を受けて活動の動力を得る場面が繰り広げられる」とし「これは歴史の外側にいると思っていた小市民が、実際は歴史を動かす主体であることを表わす装置」と話した。また「観客も現在進行中の歴史の現場に自身が立っていることを自覚することになるだろう」と期待した。
歴史的事件・人物に対する解釈や評価がないのも作品の特徴だ。歴史と呼ばれる公共の記憶を伝えることも忠実にやり遂げている。評価のものさしを当てる役割は観客に委ねている。2月22日から3月3日まで大学路芸術劇場大劇場。
◆まだ終わっていない戦争の悲劇
『ペソ高地の話:記憶の池』は1951年3月、韓国戦争当時の全羅北道任実郡(チョルラブクド・イムシルグン)の玉井湖(オクチョンホ)の近くのペソ高地で200人余りの一般市民が集団虐殺されたと口述記録に基づいて作られた作品だ。3月1~10日大学路芸術劇場小劇場で上演される。
演劇が特に注目したのは戦争で変わってしまった女性たちの人生だ。生き残るためにそれぞれ違った選択をした3人の女性の人生がその選択後、どのように変わったのかを描いている。戦争の悲劇性とあわせて「いまわれわれはどのような選択で自分たちの人生を生きていこうとしているのだろうか」と観客に問いかける。
作品の素材になったペソ高地良民虐殺事件は長い歳月で埋もれたままになっていた歴史だ。当時、ペソ高地に駐留していた国軍は200人余りの村人たちを引っ張ってきてパルチザンに食事の仕度をしたという理由で無差別射撃を加えた。生存者はたった1人。岩の後ろに身を隠して生き残った女性だった。脚本を執筆したチン・ジュは「4年前ぐらい全北(チョンブク)大学考古文化人類学科のハム・ハンヒ教授の特講を聞いてペソ高地事件の生存者の口述記録に初めて聞いた。その方が今も生きていて、当時の事件の加害者であり被害者、傍観者であり証人である村の人々と顔を突き合わせて一緒に生きていくという事実にとても驚いた」とし「私たちのとても近いところにいる人々には、今でも戦争が終わらないまま残っているということに気づき、この事件をより多くの人々と一緒に記憶していきたいと思い、作品を書いた」と話した。
三・一運動から100年…125歳の老人が見たその日の叫び(1)
『世紀の男』は125歳の老人パク・ドクベの人生を韓国近現代史と漫画的想像力で結合した作品だ。
1919年、偶然訪れた飲食店「テファ館」でその場の勢いで民族代表と一緒に独立宣言文を朗読して三・一運動の先鋒に立つことになってしまったことから始まる。偶然、歴史の現場に立つことになる主人公を前に出したという点で、映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』や『国際市場で逢いましょう』、ベストセラー『窓から逃げた100歳老人 』などと同じような構成だ。尹奉吉(ユン・ボンギル)義士義挙、北海道美唄炭鉱爆発事故、浮島丸事件、青山里(チョサンリ)戦闘、韓国戦争(朝鮮戦争)、ベトナム戦争など重い歴史的事件が続くが作品全体の雰囲気は暗くも深刻でもない。製作会社の劇団「名作とうもろこし畑」の紹介によると「舞台で見る軽快なウェブトゥーンの一つ」だ。チェ・ウォンジョン演出は「安昌男(アン・チャンナム)・厳福童(オム・ボクトン)、尹奉吉ら歴史の中の人物が主人公パク・ドクベから影響を受けて活動の動力を得る場面が繰り広げられる」とし「これは歴史の外側にいると思っていた小市民が、実際は歴史を動かす主体であることを表わす装置」と話した。また「観客も現在進行中の歴史の現場に自身が立っていることを自覚することになるだろう」と期待した。
歴史的事件・人物に対する解釈や評価がないのも作品の特徴だ。歴史と呼ばれる公共の記憶を伝えることも忠実にやり遂げている。評価のものさしを当てる役割は観客に委ねている。2月22日から3月3日まで大学路芸術劇場大劇場。
◆まだ終わっていない戦争の悲劇
『ペソ高地の話:記憶の池』は1951年3月、韓国戦争当時の全羅北道任実郡(チョルラブクド・イムシルグン)の玉井湖(オクチョンホ)の近くのペソ高地で200人余りの一般市民が集団虐殺されたと口述記録に基づいて作られた作品だ。3月1~10日大学路芸術劇場小劇場で上演される。
演劇が特に注目したのは戦争で変わってしまった女性たちの人生だ。生き残るためにそれぞれ違った選択をした3人の女性の人生がその選択後、どのように変わったのかを描いている。戦争の悲劇性とあわせて「いまわれわれはどのような選択で自分たちの人生を生きていこうとしているのだろうか」と観客に問いかける。
作品の素材になったペソ高地良民虐殺事件は長い歳月で埋もれたままになっていた歴史だ。当時、ペソ高地に駐留していた国軍は200人余りの村人たちを引っ張ってきてパルチザンに食事の仕度をしたという理由で無差別射撃を加えた。生存者はたった1人。岩の後ろに身を隠して生き残った女性だった。脚本を執筆したチン・ジュは「4年前ぐらい全北(チョンブク)大学考古文化人類学科のハム・ハンヒ教授の特講を聞いてペソ高地事件の生存者の口述記録に初めて聞いた。その方が今も生きていて、当時の事件の加害者であり被害者、傍観者であり証人である村の人々と顔を突き合わせて一緒に生きていくという事実にとても驚いた」とし「私たちのとても近いところにいる人々には、今でも戦争が終わらないまま残っているということに気づき、この事件をより多くの人々と一緒に記憶していきたいと思い、作品を書いた」と話した。
三・一運動から100年…125歳の老人が見たその日の叫び(1)
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