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<Mr.ミリタリー>戦争を変える無人戦闘…韓国は火縄銃に弓矢で対抗?(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ドローンボット戦闘団の将兵がドローンとロボットの運用技術を学んでいる。(写真=陸軍提供)

○○○○年のある日。北朝鮮軍が韓国軍に対して長射程砲を浴びせ、機甲部隊は戦車と装甲車を前に出して非武装地帯(DMZ)を突破した。北朝鮮の突然の侵攻に対し、韓国陸軍は前方に配置された部隊で防御しながら意外な武器を飛ばした。K-9自走砲で撃った数百発の砲弾から無人機が大量に飛び出した。小さな無人機は北朝鮮軍の戦車と装甲車の上を飛んで標的を確認した後、直ちに高速の爆弾を浴びせた。戦車と装甲車の薄い上部の装甲鉄板を突き破ると、その場で機動は止まった。陸軍が構想するドローンボット(ドローン+ロボット)戦闘体系の仮想シナリオだ。

一方で、大きなドローンが戦闘地域の上空に到着すると、その中から小さなドローンが出てきた。味方のミサイルも飛んできた。このミサイルも敵の上空にくると、ミサイルが開いてドローンが出てくる。小型ドローンが送ってくる映像で敵を確認した韓国軍が攻撃を指示すると、ドローンが敵陣に向かって飛行し、自爆攻撃を加えた。ドローンの強力な爆発に敵の陣地はもちろん、長射程砲も正確に破壊された。いわゆるドローンの群集飛行による蜂の群れ作戦だ。続いて師団と軍団が送った大きな中高度無人機は空対地ミサイルで敵の主要バンカーと戦車を精密打撃した。敵は韓国軍の兵力を見ることもなくドローンの攻撃に一方的にやられる。

ドローン攻撃で敵陣の主要武器体系と陣地が破壊すると、今度はロボットを前に出した歩兵が攻撃を始めた。3、5人で構成されたドローンボットチームは重武装したロボットと共にいた。ドローンボットチームは戦闘ロボットを先に敵陣に送った。ロボットは敵の小銃レベルで襲撃を受けてもびくともせず、レーザーで距離と方向を測定し、機関銃を正確に撃つ。ロボットは人間戦闘兵の指示を受けて敵を一瞬にして制圧した。敵陣が瓦解して混乱すると、人間戦闘兵がコウモリほどの大きさの超小型ドローンを飛ばした。このドローンが送ってきた映像で敵の状態を確認した。その後、戦闘兵は士気を失った敵を捕虜とし、陣地を占領した。


空想映画やコンピューターゲームに出てくるような戦闘の光景だが、これは韓国陸軍が構想中の新しい戦闘体系だ。人口の減少に伴って減る兵力を補完し、未来の戦場状況に備えるためだ。第4次産業革命の産物の人工知能(AI)、機械学習(machine learning)、3Dおよび4Dプリンティング、モノのインターネット(IOT)などを活用し、2030年までにドローンボット戦闘体系を完成させることを目標にしている。これを受け、陸軍教育司令部はドローンボット戦闘体系に合う部隊構造と編成を設計している。分隊-小隊-中隊-大隊-連帯-旅団-師団-軍団の複雑な従来の部隊構造のうち一部の段階はなくなる見通しだ。ドローンボット戦闘体系分隊またはチームを何人で構成するかも、実験を経て戦闘効果を検証するという。陸軍は今後、全部隊の兵力の30%をドローンボットに置き換える方針だ。

ドローンボット戦闘体系が構成されれば戦闘方法は完全に変わる。大容量通信が可能な指揮統制システムを備えて迅速に状況を判断し、地上と空中から一気に作戦を展開する。したがって現在の『観察→判断→決心→行動』の戦闘サイクルをほぼ同時に実施し、戦闘ペースがはるかに速くなる。この場合、北朝鮮軍のように従来の軍隊は韓国軍の攻撃を受けた後、状況を判断する余裕もない状態で戦闘に入る。戦闘速度の効果は過去のイラク戦争(2003)で検証された。当時、米軍はイラク軍を一方的に攻撃し、無人偵察機で敵の被害状況をリアルタイムに判断した後、連続攻撃した。一方、イラク軍は被害も把握できないまま2次、3次攻撃を受け、戦闘意志を喪失して降伏した。韓国軍もこのように最少の損失で速かに戦闘を終わらせるということだ。



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