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アシアナ発の台風…韓国航空業界に地殻変動か(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

朴三求(パク・サムグ)前クムホアシアナグループ会長

「アシアナ航空は私のすべてだった。血を吐く心情でアシアナ航空を売却することにした」。朴三求(パク・サムグ)前クムホ(錦湖)アシアナグループ会長(74)が16日午前、社内掲示板を通じて役職員に伝えたアシアナ航空売却に関する心境だ。

このようにクムホアシアナグループがアシアナ航空を売却することを決め、航空業界に大々的な地殻変動が予告されている。アシアナ航空をはじめ、子会社のエアプサン、エアソウルなど航空会社3社が一斉に売りに出されるからだ。

アシアナ航空の売却方式によっては韓国国内の航空業界も再編される見通しだ。これまで国内航空業界は「二強・多弱」構図だ。大韓航空とアシアナ航空を中心にした大手航空会社、チェジュ航空やジンエアーをはじめとする格安航空会社(LCC)市場に分かれている。売却過程で最も大きな変数はアシアナ航空が所有するLCC売却方法だ。


李東杰(イ・ドンゴル)産業銀行会長は16日、「可能な一括売却が企業価値のために望ましいと考えているが、必要ならクムホ産業などと協議して分離売却することも可能」と述べた。今後の売却過程でエアソウルとエアプサンを切り離して売却することもあるということだ。

エアソウルとエアプサンの分離売却はLCC業界の版図を変えると予想される。両社を同時に買収する場合、一挙に業界トップに浮上することもあるからだ。エアプサンとエアソウルはアシアナ航空の子会社の核心だ。

エアプサンは2008年に航空機2機で金浦(キンポ)-金海(キムヘ)路線に初めて就航した。現在、航空機25機を運用しながら35路線で運航している。嶺南(ヨンナム、慶尚道)圏の国際線需要を引き込み、昨年は売上高6535億ウォン(約644億円)、営業利益205億ウォンだった。

エアソウルはアシアナ航空の収益性改善のために2016年に航空機3機で設立された子会社だ。アシアナの赤字路線を引き離して運航した。初期に収益が出ない日本路線を受け継いで苦戦したが、短距離中心の路線に再編して収益性が改善した。昨年の営業損失は16億ウォンに減り、今年は黒字転換も可能とみられる。

航空業界はアシアナ、エアプサン、エアソウルの3社の分離売却が推進されれば、従来のLCCと3月に新規免許を受けたLCCが関心を示すと予想している。

売上高を見るとこれを確認できる。LCC業界1位のチェジュ航空は昨年の売上高が1兆2593億ウォン、2位のジンエアーは1兆106億ウォンだった。それだけ1位と2位の競争が激しいということだ。チェジュ航空が2社を買収する場合、業界で断然トップとなる。エアソウル(1000億ウォン)とエアプサン(6500億ウォン)の売上高を合わせれば、チェジュ航空の売上高の半分を超えるからだ。

市場では、チェジュ航空を所有する愛敬(エギョン)グループがアシアナ航空買収戦に参入するという見方が出る理由だ。チェジュ航空を所有する愛敬グループがエアソウルとエアプサンを買収する場合は「全国区航空会社」に生まれ変わる。



アシアナ発の台風…韓国航空業界に地殻変動か(2)


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