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金正恩国務委員長の非常対策にも…穀倉地帯直撃、食糧難悪化も=台風13号

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮が台風13号の直撃を受けた。台風13号は7日午後、北朝鮮南浦(ナムポ)海岸から陸地に上陸、平壌(ピョンヤン)など北朝鮮内陸を通ってロシアに抜けた。

北朝鮮メディアは8日、「海州(ヘジュ)や開城(ケソン)、沙里院(サリウォン)、咸興(ハムフン)などの都心で道路が浸水し、家屋や公共建物が破損した」と報じた。朝鮮中央通信はこの日午後、「国家非常災害委員会が現在まで取りまとめた資料によると、5人が死亡、3名が負傷して病院で治療を受けている」とし「全国的に460余世帯の家屋と15棟の公共建物が完全および部分的に破壊されたり浸水したりした」と伝えた。あわせて「4万6200余町歩(約458平方キロメートル)の農耕地で作物が倒れ、浸水および埋没した」とし、復旧に総力戦を挙げていることを強調した。これに先立ち金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長は6日、労働党中央軍事委員会緊急会議を招集して当局者を現地に派遣して対策作りを指示した。北朝鮮朝鮮中央テレビは7日午前から災害放送を行った。

韓国政府当局者は「通常、台風の目の右側地域に多くの被害が発生する」とし「台風13号が北朝鮮に直接上陸したことを受け、大規模な被害が発生した可能性が高い」と話した。北朝鮮当局が被害地域に挙げた地域も、台風の経路の右側に位置した黄海道(ファンヘド)や平安南道(ピョンアンナムド)、江原(カンウォン)、咸鏡道(ハムギョンド)などだ。北朝鮮の穀倉地帯にあたる。朝鮮中央テレビなどはこの地域の道路が浸水した様子を放送した。


北朝鮮は日照りによって一部地域で田植えをやり直すなど、今年に入ってから引き続き農作業で困難を強いられているが、刈入れ時期を控えて台風被害まで受けることになった。英国のBBC放送も今回の台風が北朝鮮の食糧生産量に影響を与える可能性があると報じた。国連傘下の世界食糧計画(WFP)は北朝鮮地域を訪問して現場調査をした後、今年の北朝鮮の食糧が130万トン以上不足するだろうと5月に公式発表していた。



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