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安重根義士の遺骸、南北共同発掘へ…三・一運動、ユネスコ登録を推進

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

2017年10月26日、ソウル中区安重根義士記念館で開かれた安重根義士の義挙108周年記念式。写真は皮宇鎭(ピ・ウジン)国家報勲処長が記念演説をしている様子。

今年、安重根(アン・ジュングン)義士の遺骸の南北共同発掘や三・一運動国連教育科学文化機関(ユネスコ)「世界の記憶」登録などの事業が進められる。

韓国国家報勲処は、今年三・一運動および大韓民国臨時政府樹立100周年を迎えて3大分野26項目の記念事業を推進することにしたと14日、明らかにした。これら事業は「記憶と継承」(12項目)、「礼遇と感謝」(8項目)、「参加と統合」(6項目)等の分野で構成されている。

まず「記憶と継承」分野では、安重根義士の遺骸発掘を南北共同で推進することにした。南北は2008年に中国で安重根義士の遺骸発掘事業を共同で推進したが、目に見える成果を上げることができなかった。安重根義士の遺骸埋葬推定地には、中国大連の旅順監獄東南にある東山坡(旅順監獄墓地一帯)や旅順監獄の元宝山(海抜90メートル)、旅順博物館の敷地など3カ所が挙げられている。


ソウル龍山(ヨンサン)の孝昌(ヒョチャン)公園と独立の丘を愛国烈士の魂が息づく歴史的聖地として造成する研究用役も進める。わが民族の誇らしい独立運動史である三・一運動を広く伝えて保存するためにユネスコ世界の記憶への登録も関連部署協議などを通して推進することを決めた。

また、韓国独立運動人名辞典の編纂と外国人独立活動家宣揚事業、日帝強占期の受刑記録全数調査も進める。これまで明らかにならなかった女性と義兵学生の独立運動活躍像に新たにスポットを当て、褒賞を大幅拡大する計画だ。

あわせて報勲処は大韓民国臨時政府記念館建設宣言式を行い、中国重慶の韓国光復軍総司令部建物の原形復元、崔在亨(チェ・ジェヒョン)先生のロシア・ウスリースク生家の復元、米国の徐載弼(ソ・ジェピル)記念館展示物の交換および記念館の再補修、東京二・八独立宣言記念館展示施設の改善などを推進する。

「礼遇と感謝」分野では国外に埋葬されている独立有功者の遺体奉還位数を従来の2位から5位にして行事規模も拡大する予定だ。国外に暮らす独立有功者子孫の招待規模も例年40人余りから240人余りに大幅に増やす。招請国もカザフスタンやメキシコ、キューバなどに拡大する計画だ。

現在まで墓地を確認することができなかった独立有功者子孫の遺伝子(DNA)試料確保事業を国立科学捜査研究院と共同で推進し、韓国戦争(朝鮮戦争)参戦など未登録国家有功者の発掘や国連参戦勇士に対する追慕と感謝事業も行うことにした。独立活動家に対する対国民広報を強化し、国家有功者を対象にした心理リハビリサービスも実施される。この他にすべての国家有功者の家庭に名札を付ける事業も進行される。

「参加と統合」分野では4月11日の大韓民国臨時政府樹立100周年記念式を大規模に挙行する計画だ。「国民が守った歴史、国民が導く国」を主題に行われる記念式には、独立有功者や遺族をはじめ国内外の臨時政府要人の子孫、国家主要人物、市民など6000人余りが参加する。

100周年記念行事は国外でも開かれる。三・一運動を触発した東京留学生の二・八独立宣言100周年記念式を東京で行う。米国で起きた三・一運動とも言えるフィラデルフィアの「第1次韓人会議」を米国現地で再現して独立決議文を朗読し、万歳の市街行進と韓米親善の夜行事なども用意する。

続いて三一節から臨時政府樹立記念日の4月11日までの42日間、地域別に推薦マラソンランナーとオンライン応募を通じて選抜された国民ランナーが全国100地域に火を灯す「独立のたいまつ」全国リレー行事も準備している。この行事は、100年前に全国的に起きた三・一独立万歳運動を現代的な感覚で再構成して、特に全国22の主要独立万歳運動地域では市民が参加する中でさまざまな文化行事も開かれる。

臨時政府史跡を探訪する「未来希望巡礼団」も募集する。巡礼団は青少年や老年層、祖父母と孫、多文化家庭、報勲家族など幅広い世代と階層で構成される。

皮宇鎭(ピ・ウジン)報勲処長は「三・一運動および大韓民国臨時政府樹立100周年記念事業が、大韓民国が歩んできた過去100年間を記憶・継承し、これを土台にすべての国民が一緒に『新しい希望の未来100年』を作り出す出発点になることができるように力を集中する」と述べた。



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