今月11日に任期を終えて評議員に戻った自由韓国党の金聖泰(キム・ソンテ)前院内代表は歴代のどの院内代表よりも劇的な1年を送った。6.13地方選挙の惨敗で韓国党が崖っぷちに立たされた時、「金秉準(キム・ビョンジュン)非常対策委」カードを切って危機を突破した。9日間断食して反対派からの暴力を受けて病院に運ばれるという屈辱の末、「ドルイドキング特検」を成功させたりもした。退任前後二度にわたって金氏にインタビューをした。
--任期を終えた所感は。
「一日も気楽な日はなかった。特に、期限を越えた来年度予算処理過程で満身瘡痍になった。口の中がただれて言葉も出ない。私のパートナーである共に民主党の洪永杓(ホン・ヨンピョ)院内代表に謝意を表する。彼がドルイドキング特検を受け入れてくれたので9日で断食を終えることができた。彼もどれくらい大変だったのか、任期7カ月で円形脱毛症を患ったそうだ」
--最も記憶に残る業績として「ドルイドキング特検」を挙げるが。
「そうだ。院内代表が断食することは実は非常に難しいことだが、断行した結果、特検が成し遂げられた。しかし、青瓦台(チョンワデ、大統領府)の圧迫のせいで特検が根気強く捜査できなかったことが残念だ。民主党の秋美愛(チュ・ミエ)代表(当時)が『金慶洙(キム・ギョンス)ではない』と言ってガイドラインまで作ったではないか。青瓦台が民主党に伝えさせたメッセージではないか。それが影響を及ぼして裁判にも反映されたと考える」
--洪永杓院内代表がドルイドキング特検を受け入れた過程が気になる。
「5月11日に私が断食の末に入院した翌日未明、彼が病室に誰にも分からないように訪ねてきて『特検を受けるから今は小さなことで戦うのをやめよう』と言った。同時に『今は南北関係のような大きな問題を扱おう。4.27板門店(パンムンジョム)宣言支持決議案を出すために協力してほしい』と要求した。特検と板門店宣言支持を対等交換をしようということだった。その結果、特検が成し遂げられたが、板門店宣言支持決議は北朝鮮の非核化に進展がなく不発になった。その点では洪院内代表に申し訳なく思う」
--それだけ民主党と政府が南北関係に力を注いでいるという傍証ではないか。
「そうだ。私が会った文在寅大統領の頭の中の国政は8割が北朝鮮で占められているようだ。8月16日と11月5日の二度、青瓦台で文大統領と会ったが、関心事がほとんどが北朝鮮だった。特に、板門店宣言批准同意に強く執着していた。会合が終わったのに、私をつかまえて繰り返し訴えていた。11月の会談では『金正恩(キム・ジョンウン)委員長は必ず約束守ります』と強調していた。金正恩にとても深い信頼を持っているようだった。私が『一方的な北朝鮮支持はダメだ』と言ったが、『韓米間で緊密に協力しながら進めている』と言って話題を変えた」
--脱原発に対する考えは。
「2回の会談で南北関係の他に文大統領が最も強く執着していたのは『脱原発』だった。政策転換を求めたが、一歩の譲歩もなく頑強だった。その上、正義党の尹昭夏(ユン・ソハ)院内代表もたびたび大統領の肩を持って口を挟んできた。腹が立って『交渉団体代表だけに発言権がある。あなたはオブザーバーにすぎない』と語調を高めた。大声が出ると大統領が『怖くて続けられない。もう少し穏やかにいきましょう』と言うほど殺伐としていた」
--経済が厳しいことは取り上げたか。
「『非現実的な所得主導成長路線を廃棄せよ』と要求した。しかし、大統領には馬耳東風だった。『積弊清算という見せかけの下での政治報復を止めよ』とも迫ったが、やはり黙殺無返答だった」
--ソウル交通公社の『特典雇用』疑惑を国政調査に持っていくことに成功したが。
「民主党が国政調査要求を受け入れたことは政治的に確認するべき側面が多い。私が交渉しながら感じたのは、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長が民主党に及ぼす影響力が少なくとも30%は超えるということだ。朴市長は李明博(イ・ミョンバク)・朴槿恵(パク・クネ)政府時代の7年間、市長として在職しながら左派の人々を食べさせてやったといっても過言ではない。保守政府治下で行き場を失った彼らを市傘下機関に就職させて助けたのだ。彼らが朴市長の援軍になって雇用特典国政調査を極力阻止した。民主党ソウル地域議員を含めみな民主党の人々だ。洪院内代表は大変だっただろう」
--最終決定につながった転末は。
「洪院内代表が交渉の途中に私を訪ねてきて『最終調整のために2日だけ時間がほしい』と言った。『いけるかもしれない』とピンときた。一人だけの決断ではなかったと思う。ちょうどこの時期、文大統領が(雇用世襲など)社会的不正を迂回的に批判した直後だった。そこに答えがあるはずだ」
--大統領府の意向が反映されたということか。
「…」(言葉なく首を縦に振った)
--民主党と交渉しながら青瓦台がバックについているという感じを受けたか。
「私が交渉途中に新しい提案をすると、洪院内代表はすぐに即答できなかった。そこから推し量ることができるのではないか」
前韓国党代表「二度会った文大統領、頭の中の国政8割が北朝鮮のこと」(2)
--任期を終えた所感は。
「一日も気楽な日はなかった。特に、期限を越えた来年度予算処理過程で満身瘡痍になった。口の中がただれて言葉も出ない。私のパートナーである共に民主党の洪永杓(ホン・ヨンピョ)院内代表に謝意を表する。彼がドルイドキング特検を受け入れてくれたので9日で断食を終えることができた。彼もどれくらい大変だったのか、任期7カ月で円形脱毛症を患ったそうだ」
--最も記憶に残る業績として「ドルイドキング特検」を挙げるが。
「そうだ。院内代表が断食することは実は非常に難しいことだが、断行した結果、特検が成し遂げられた。しかし、青瓦台(チョンワデ、大統領府)の圧迫のせいで特検が根気強く捜査できなかったことが残念だ。民主党の秋美愛(チュ・ミエ)代表(当時)が『金慶洙(キム・ギョンス)ではない』と言ってガイドラインまで作ったではないか。青瓦台が民主党に伝えさせたメッセージではないか。それが影響を及ぼして裁判にも反映されたと考える」
--洪永杓院内代表がドルイドキング特検を受け入れた過程が気になる。
「5月11日に私が断食の末に入院した翌日未明、彼が病室に誰にも分からないように訪ねてきて『特検を受けるから今は小さなことで戦うのをやめよう』と言った。同時に『今は南北関係のような大きな問題を扱おう。4.27板門店(パンムンジョム)宣言支持決議案を出すために協力してほしい』と要求した。特検と板門店宣言支持を対等交換をしようということだった。その結果、特検が成し遂げられたが、板門店宣言支持決議は北朝鮮の非核化に進展がなく不発になった。その点では洪院内代表に申し訳なく思う」
--それだけ民主党と政府が南北関係に力を注いでいるという傍証ではないか。
「そうだ。私が会った文在寅大統領の頭の中の国政は8割が北朝鮮で占められているようだ。8月16日と11月5日の二度、青瓦台で文大統領と会ったが、関心事がほとんどが北朝鮮だった。特に、板門店宣言批准同意に強く執着していた。会合が終わったのに、私をつかまえて繰り返し訴えていた。11月の会談では『金正恩(キム・ジョンウン)委員長は必ず約束守ります』と強調していた。金正恩にとても深い信頼を持っているようだった。私が『一方的な北朝鮮支持はダメだ』と言ったが、『韓米間で緊密に協力しながら進めている』と言って話題を変えた」
--脱原発に対する考えは。
「2回の会談で南北関係の他に文大統領が最も強く執着していたのは『脱原発』だった。政策転換を求めたが、一歩の譲歩もなく頑強だった。その上、正義党の尹昭夏(ユン・ソハ)院内代表もたびたび大統領の肩を持って口を挟んできた。腹が立って『交渉団体代表だけに発言権がある。あなたはオブザーバーにすぎない』と語調を高めた。大声が出ると大統領が『怖くて続けられない。もう少し穏やかにいきましょう』と言うほど殺伐としていた」
--経済が厳しいことは取り上げたか。
「『非現実的な所得主導成長路線を廃棄せよ』と要求した。しかし、大統領には馬耳東風だった。『積弊清算という見せかけの下での政治報復を止めよ』とも迫ったが、やはり黙殺無返答だった」
--ソウル交通公社の『特典雇用』疑惑を国政調査に持っていくことに成功したが。
「民主党が国政調査要求を受け入れたことは政治的に確認するべき側面が多い。私が交渉しながら感じたのは、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長が民主党に及ぼす影響力が少なくとも30%は超えるということだ。朴市長は李明博(イ・ミョンバク)・朴槿恵(パク・クネ)政府時代の7年間、市長として在職しながら左派の人々を食べさせてやったといっても過言ではない。保守政府治下で行き場を失った彼らを市傘下機関に就職させて助けたのだ。彼らが朴市長の援軍になって雇用特典国政調査を極力阻止した。民主党ソウル地域議員を含めみな民主党の人々だ。洪院内代表は大変だっただろう」
--最終決定につながった転末は。
「洪院内代表が交渉の途中に私を訪ねてきて『最終調整のために2日だけ時間がほしい』と言った。『いけるかもしれない』とピンときた。一人だけの決断ではなかったと思う。ちょうどこの時期、文大統領が(雇用世襲など)社会的不正を迂回的に批判した直後だった。そこに答えがあるはずだ」
--大統領府の意向が反映されたということか。
「…」(言葉なく首を縦に振った)
--民主党と交渉しながら青瓦台がバックについているという感じを受けたか。
「私が交渉途中に新しい提案をすると、洪院内代表はすぐに即答できなかった。そこから推し量ることができるのではないか」
前韓国党代表「二度会った文大統領、頭の中の国政8割が北朝鮮のこと」(2)
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