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【コラム】まだ妓生を下に見るのか=韓国(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
講座が開かれた古宅文化体験館も格別だった。2007年光州広域市にアジア文化殿堂が入り、取り壊された光州券番7間分の建物を移転させた。これ以上使用できない部材は新しいものに変えたが、1928年に設立された光州券番の本来の姿を今に伝えている。現在、韓国で唯一残る券番建物だ。伝統芸術の継承を目的に2015年国費・市費21億ウォン(約1億9600万円)を投じて券番文化芸術院の看板を掲げたが、開館翌年、市当局が一方的に古宅文化体験館という微妙な名称に変えたという。それだけ韓国の中で妓生に対する否定的な認識が深く根付いているという証拠だ。先も長く、やるべきことは多いという意味にもなる。

券番芸術院の院長を6年間務めてきたコ・ヘソン氏が声を高めた。韓国舞踊を専攻したコ氏は券番建物を復元する責任を負ってきた。「開院直後、市会議員がやってきて酒を飲んでゴーストップ(韓国の花札遊び)をすると話した。すぐに断ると、非常に憎まれることになった。町の人々は鶏の水炊き(タッベクスク)の店を開こうとまでした。20世紀の芸術の産室に対して、このようなひどい扱いをしても構わないということなのだろうか。ときに血が逆流する」。

妓生の地位が急落したのは60~70年代の「キーセン観光」が決定的な役割を果たした。「妓生=売春=恥部」のイメージが固まった。芸術・教養の象徴が一日で蒸発した。「歌を売っても体は売るな(売唱不売淫)」という朝鮮時代以降、妓生の誇りだったというのに、だ。コ氏の訴えが耳に何度も迫ってくる。「掌で空を遮ることはできない。暗い過去もある。だが、私たちのソリ・踊りを否定できるだろうか。妓生がいなかったなら、誰がこのような芸術魂をこうして守ることができただろうか。先輩芸能人に顔向けできない」。事実、遠く見る必要もない。日本は芸者を世界的文化コンテンツで育てたではないか。韓国もこれからは自信を持って妓生を振り返るときがやってきた。わざわざ自分から縮こまる理由はない。


パク・ジョンホ/論説委員



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