イーロン・マスク氏が8日に米ワシントンDCで開かれた「新黄金時代サミット」に参加している。[写真 ロイター=聯合ニュース]
スペースXとテスラの最高経営責任者(CEO)を兼任しているマスク氏は20日、スペースXの業績発表後に開かれたカンファレンスコールでこうした事実を公開した。マスク氏は株主の要請により両社の取締役会が社外取締役で構成された特別委員会を設置したと説明した。
マスク氏は両社のCEOである自身が利害衝突問題で合併議論から排除された状況を「奇妙な歌舞伎の踊り」に例えて話したりもした。
◇マスク氏「合併は良い考え」…株主承認など難関も
マスク氏は合併の期待効果と障害に対する質問に「地雷畑でタップダンスを踊るような問題なので慎重に答えなければならない」と話した。ただし「これ(合併)を良い考えだと思うのかと問うならば答は『イエス』だ」として合併の必要性を強調した。
マスク氏は両社の事業を結合すれば人工知能(AI)をはじめとする先端技術分野で相当なシナジーを出せるとみた。ソフトウエア開発とテラファブなど半導体事業をはじめ、ロボット工学と衛星インターネットサービスのスターリンクを協力の可能性が大きい分野に挙げた。
特に人工知能が「スーパー知能(SI)」水準にほぼ到達した状況で両社の合併がもたらす利点は大きいと強調した。
その一方でマスク氏は、「結局株主がこれを支持しなければならない。一部ではスペースXとテスラの合併が確実なものと仮定するが、それは過度な誇張とみられる」と話した。
株主承認手続きも主要変数だと指摘した。テスラは投票に参加した株主だけでなく全株主の50%以上が賛成しなければならないと説明した。マスク氏はこうした要件をクリアするのは容易でないと予想した。
◇スペースXのSI売り上げ急増の見通し…「来年最大1兆ドル」
マスク氏はスペースXの人工知能事業成長の可能性にも強い自信を示した。7-9月期に75億6000万ドル(約2兆円)の売り上げを記録したスペースXのSI部門が今後幾何級数的に成長すると予想した。来年末には年間経常売り上げ(ARR)が1000億~1兆ドルに達すると予想した。
年間経常売り上げはサブスクや長期契約などを通じて持続的に発生することが予想される売り上げを年間基準で換算した数値だ。
マスク氏はこのように破格な見通しを提示した直後にブレット・ジョンセン最高財務責任者を見ながら「ブレットに心臓まひを起こさせたくない」と冗談を言った。
マスク氏はまた、衛星インターネットサービスのスターリンクが長期的に年間数千億ドル規模の通信売り上げを創出できると予想した。
AIインフラ拡大に必要な莫大な投資額が財務負担につながりかねないという懸念も一蹴した。マスク氏はスターシップ開発をはじめとする主要事業の投資効率性を強調しながら「スターシップをはじめとするわれわれのすべてのプロジェクトを見るとスペースXほど資本効率性が優れた会社は世界のどこにもないだろう」と話した。
◇スターシップ15回目の試験飛行で完全回収に挑戦
マスク氏は来月に予定されたスターシップの15回目の試験飛行で、ブースターエンジンと上段船体をすべて回収するのに挑戦するといった。ロケットの主要部分を全て回収し再使用技術を立証するという構想だ。
マスク氏は「もし成功すれば軌道ロケットが全て回収される初めての事例であり途轍もない技術的偉業になるだろう。これは文明史で大きな技術的マイルストーンだと考える」と強調した。
15回目の試験飛行で目標を達成できなくても究極的には完全回収に成功するという自信も見せた。
新規超大型宇宙基地で推進中の「スターベース・ルイジアナ」の打ち上げ日程も言及した。マスク氏は内部的に2028年の打ち上げを目標にしたが実際の打ち上げは2029年になる可能性が大きいと明らかにした。
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