昨年8月18日、トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領がホワイトハウスで首脳会談を行い、報道陣の前で公然と口論している。[ロイター=聯合ニュース]
選挙を前にしたトランプ氏は最近、燃料価格の安定を図るため、戦争資金に直結する可能性があるロシア産原油の輸出を認めた。特に、ウクライナのパトリオットが完全に枯渇した時点で、ロシアの攻撃を事前に探知するための情報共有までも遮断したとの見方があり、米野党を中心に「トランプ氏はむしろロシアのウクライナ民間人虐殺を支援している」との批判が出ている。
◆パトリオットが底をつく…ロシアの攻撃に「無防備」状態
CNNは15日(現地時間)、関係者の話として、「12、13日、ウクライナは自国のエネルギー施設に対するロシアの弾道ミサイルを迎撃するためパトリオットを使用した」とし「これはウクライナに残っていた最後のパトリオットミサイルとみられ、ウクライナのパトリオット発射機は空っぽになった」と伝えた。
関係者はCNNに対し「今回の攻撃で発射された弾道ミサイルのほぼすべてが(迎撃)ミサイル不足により迎撃できなかった」と述べた。迎撃システムが底をついたことで、ウクライナはロシアのミサイル攻撃に事実上「無防備」状態でさらされていると説明した。実際、当時ロシアが発射したミサイルの多くは迎撃されず、ミサイルが着弾したウクライナの首都キーウでは4人が死亡、25人が負傷した。
パトリオットは弾道ミサイルを撃墜できる数少ない手段の一つだ。米防衛産業大手ロッキード・マーティンが製造し、最新型のPAC-3MSEはミサイル1発あたり400万ドル(約6億3000万円)もする。
ウクライナは2022年にロシアとの戦争が始まって以降、米国からパトリオットの供与を受けてきた。トランプ第2次政権になってからは米国による直接支援が大幅に減少し、欧州諸国による購入を通じた間接支援を受けてきた。しかしイラン戦争の影響で、これさえも供給が制限されている状況だ。
◆情報共有も停止か…ウクライナ、目を閉じたまま攻撃を受ける事態に
ニューヨークタイムズ(NYT)は特に「ウクライナはこの2日間の空襲で早期警報が鳴らず、なすすべきなく攻撃を受けた」と報じた。攻撃を防ぐためのパトリオットが底をつく前から、攻撃を探知するための米偵察衛星の情報さえも適切に伝達されていないということだ。
実際、米国務省と国防総省は今週初め、ウクライナがロシア石油精製施設への攻撃を続ける場合、武器の販売と情報共有を停止する可能性があると警告したと、欧州の当局者らがCNNに明らかにした。
このほか、ウクライナがドローン攻撃や防御、軍事作戦用の通信に活用している「スターシールド」の通信速度も突然低下した。スターシールドとはイーロン・マスク氏が所有するスペースXが運営する衛星インターネットサービス「スターリンク」の軍用サービスだ。
マスク氏はこの日、X(旧ツイッター)に通信速度の低下について具体的に言及する代わりに「スターシールドのシステムは米政府が所有・管理していて、スターシールドの速度や使用に対する制限は米軍と米大統領の決定に左右される」と投稿した。通信速度を低下させた主体がトランプ政権であることを意味する。マスク氏は別の投稿では「ゼレンスキーが退く時が来た」とし、ゼレンスキー氏の辞任を促した。
「パトリオットが底をつく」…無防備で攻撃受けるウクライナ(2)
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