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200年に一度の「怪物級の豪雨」…ひと夏分の雨がわずか3日間で=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

17日午前、慶尚南道巨済市長坪洞(キョンサンナムド・コジェシ・チャンピョンドン)一帯で、集中豪雨により道路が冠水し、車が水につかっている。[聯合ニュース]

200年に一度というレベルの極端な豪雨が17日、慶尚南道巨済市(キョンサンナムド・コジェシ)を襲った。台風にも匹敵するほど、強さ・雨量ともに圧倒的だった「怪物級の豪雨」の猛威により、慶尚南道では土砂崩れや浸水被害が相次いだ。

韓国気象庁によると、この日午後6時現在、慶尚南道巨済では638.7ミリの雨が降った。1972年に気象観測を開始して以来、最多の日降水量を記録した。過去の日降水量で、この日の巨済を上回る雨が降ったのは、2002年8月に台風15号「ルーサー(Rusa)」が上陸した際の江原道江陵(カンウォンド・カンヌン、870.5ミリ)と大関嶺(テグァルリョン、712.5ミリ)の2カ所だけだ。15日からの累積降水量は912.4ミリに達した。平年(1991~2020年)の夏季全体の降水量(935.1ミリ)に匹敵する雨が、わずか3日間で降ったことになる。


これに先立ち、この日未明には1時間に124.5ミリの豪雨が降った。これも従来の1時間雨量の最多記録(2001年7月5日の96.5ミリ)を大幅に上回った。全国の総観気象観測装置(閉鎖地点を含む)を基準にしても、観測史上4番目に多い1時間雨量となった。韓国気象庁は、200年に一度の頻度に相当する雨だと分析した。


巨済に隣接する統営(トンヨン)でも、100年に一度の頻度に相当する1時間97.4ミリの極端な豪雨が降り、1時間雨量の過去最多記録を更新した。日降水量(453.7ミリ)も観測史上最多となった。

このように慶尚南道沿岸部に極端な豪雨が集中したのは、南から高温多湿の空気を運ぶ下層ジェット(大気の下層を吹く強い風)が海上を通って南海岸の地形にぶつかり、雨雲が強く発達したためだ。特に、台風13号「ドルフィン」から変わった低気圧と北東側の高気圧の間に狭い水蒸気の通り道が形成され、そこを南風が強く吹き込んだことで、降水量が記録的な水準にまで増えた。韓国気象庁のコン・サンミン予報分析官は「低気圧が通過する過程で、その前方にある高気圧が進路をふさぎ、大量の水蒸気が流入する気圧配置が続いた」とし、「水蒸気が地形にぶつかり続けたことで、激しい雨が続いた」と説明した。

梅雨が明けた後も、突然、極端な豪雨に見舞われるケースが近年、毎年のように発生している。昨年も1時間に100ミリ以上の極端な豪雨が計15回発生したが、このうち12回は梅雨明け後だった。

梨花(イファ)女子大学気候エネルギーシステム工学科のイェ・サンウク教授は「従来の梅雨のパターンが崩れ、夏の豪雨は広範囲に長時間降り続くパターンから、狭い地域に大量の雨が一気に降る形へと変わっている」とし、「いつ極端な豪雨が降ってもおかしくない状況だ」と話した。

猛烈な暑さと干ばつの後に記録的な豪雨に見舞われるなど、極端な天候の変化も被害を拡大させている。干ばつで弱くなった地盤に豪雨が集中したことで土砂が流出し、土砂崩れが相次いだ。

専門家は、気候変動によって猛暑と豪雨という、いわゆる「ダブルパンチ」のリスクが高まっているとして、複合災害に備える必要があると強調した。韓国自然災害協会のキム・スンベ本部長(元韓国気象庁報道官)は「気候変動により、短期間に猛暑と豪雨が交互に現れる極端な気象現象は今後さらに増えるだろう」とし、「過去の基準から脱却し、複合的な災害に対応できる体制が必要だ」と話した。



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