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4億ドルの専用機を置いて…トランプ氏、機内食トラックに隠れ「秘密脱出」作戦

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

7日(現地時間)、トルコ・アンカラで開かれた第36回北大西洋条約機構(NATO)首脳会議への出席を前に、公式訪問のためアンカラ空港に到着したドナルド・トランプ米大統領。ロイター=聯合ニュース

ドナルド・トランプ米大統領がイランによる暗殺の脅威を懸念し、専用機に乗るふりをしながら機内食のケータリングトラックに隠れ、別の輸送機に乗り換えるという、いわゆる偽装戦術を使ったとの海外メディアの報道が出た。

10日(現地時間)、米紙ワシントン・ポスト(WP)は米当局者の証言や飛行追跡情報などを引用し、「トランプ大統領が自身を狙ったイランによる暗殺の脅威を理由に、先月、これまで前例がほとんどない作戦を行った」と報じた。


トランプ大統領は先月8日、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席するため、トルコの首都アンカラに滞在していた。WPによると、当時、米情報当局はイランがトランプ大統領またはエアフォースワン(大統領専用機)を攻撃する可能性があるとの情報を把握しており、信憑性のある情報だと判断していた。


これを受け、トランプ政府はトランプ氏がどの航空機に乗っているのか分かりにくくする偽装戦術を展開した。まず、トランプ大統領がアンカラに向かう際に利用した新型エアフォースワンが、大統領を乗せずに7月8日夕方、先にアンカラを出発した。新型エアフォースワンは、カタールがトランプ大統領に寄贈したボーイング747-8型民間旅客機を改造した機体だ。その後、トランプ大統領は取材陣が見守る中、手を振りながら旧型エアフォースワンに搭乗した。旧型エアフォースワンはボーイング747-200を改造したVC-25Aで、その後、ホワイトハウス担当記者らも搭乗した。

秘密作戦はここから始まった。トランプ大統領と側近らは旧型エアフォースワンの反対側の出入り口に移動した後、出入り口付近で待機していた機内食のケータリング用コンテナに身を隠した。ケータリング用コンテナが地上に降ろされると、それを載せたケータリングトラックは近くで待機していたVIP用の米空軍輸送機C-32Aに向かった。

当時、メディアが撮影した映像によると、この過程でトラックは約40秒間カメラの視界から消え、再び捉えられた時にはケータリング用コンテナが油圧式昇降装置を使ってC-32Aの出入り口の高さまで上がっていた。WPは、この間にトランプ大統領と側近らがC-32Aにひそかに乗り換えたとみている。

この日、ピート・ヘグセス国防長官は外部階段を使って別途C-32Aに搭乗した。WPは「C-32Aの飛行を通常の任務のように見せるため」と説明した。こうしてトランプ大統領はヘグセス長官や側近らとともにC-32Aで英国のミルデンホール空軍基地まで移動した後、現地で待機していた新型エアフォースワンに乗り換えた。

C-32Aはボーイング757-200型旅客機を改造した米空軍のVIP輸送機で、大統領が搭乗する場合はエアフォースワン(AF1)というコールサインを使用しなければならない。しかし、トランプ大統領を乗せて英国へ移動する間、C-32Aは航空機位置追跡システムを切ったまま、「Reach 18」または「RCH18」というコールサインを使用した。一方、大統領は搭乗せず、ホワイトハウス担当記者らだけが乗っていた旧型エアフォースワンは、英国へ向かう飛行中にエアフォースワンのコールサインを使用していたとWPは伝えた。

トランプ政府は、新型エアフォースワンのセキュリティー上の脆弱性のため、このような複雑な偽装戦術を使ったと分析されている。新型エアフォースワンのセキュリティー問題は海外メディアが継続的に指摘してきた。AP通信は8日、「カタールから寄贈された機体を約4億ドル(約637億円)かけて改造したにもかかわらず、米大統領警護隊(シークレットサービス、SS)のセキュリティ基準を満たしていない」とし、「特に既存のエアフォースワンに備わっている一部の先端ミサイル防御・対応システムが不足している」と報じた。

ホワイトハウスは偽装戦術に関する具体的なコメントを拒否した。SS関係者は「大統領に対する脅威を継続的に評価し、それに応じて必要な警護措置を調整している」との原則的な立場をWPに明らかにした。

WPによると、当時トランプ大統領はワシントンD.C.に戻る新型エアフォースワンの機内で記者らに「われわれが相手にしなければならないあの人間クズどものせいで、皆さんは危険な飛行をしている」と述べた。続けて「私はイランの(排除)リストで最優先の標的だ。私が死ねば、皆さんも死ぬことになる」と強調していた。



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