臨津江(イムジンガン)必勝橋の水位が河川の行楽客の避難水位である1メートルを超えた15日午前、京畿道漣川郡(キョンギド・ヨンチョングン)の郡南(グンナム)洪水調節ダムから放流が行われている。[聯合ニュース]
臨津江流域では、必勝橋の水位に応じて4段階の洪水管理が行われている。水位が1メートルを超えると「河川の行楽客避難」、2メートルで「非洪水期の人命避難」、7.5メートルで接境地域の危機対応「関心」、12メートルで「注意」の各段階が発令される。
漣川郡は、この日午前0時20分に水位が1メートルに達すると、川辺の行楽客らに避難サイレンを鳴らし、災害安全メールを送信して、「河川敷の行楽客、キャンプ客、漁業従事者、住民の皆さんは、速やかに安全な場所へ避難してください」と呼びかけた。
韓国の気候エネルギー環境部は、前日午後に衛星画像を分析した結果、北朝鮮が臨津江上流にある黄江(ファンガン)ダムから放流したと判断した。同部は、同日午後8時47分ごろに撮影された衛星画像で黄江ダムからの放流を確認した。気候エネルギー環境部では、1日に2~4回、衛星画像を用いて黄江ダムの放流の有無を確認している。
17~19日にかけて北朝鮮側で大雨が降ったのに続き、この日から21日にかけても大雨が予想されていることから、黄江ダムで放流を行ったものとみられる。朝鮮中央テレビはこの日、北朝鮮で今年の梅雨入り以降4回目となる「暴雨・大雨注意警報」が発令されたと報じた。
◇北朝鮮・黄江ダム、漣川・郡南ダムの5倍規模
10年余り前に造成された北朝鮮の黄江ダム(総貯水量3億5000万トン)は、韓国側の対策ダムである漣川・郡南(グンナム)ダム(郡南洪水調節ダム、総貯水量7100万トン)の約5倍の規模だ。黄江ダムと漣川郡の臨津江・郡南ダムとの距離はわずか56.2キロメートルしかない。軍事境界線の北42.3キロメートルに位置する黄江ダムから毎秒500トンの水を放流すると、韓国側の臨津江最北端にある必勝橋まで約9時間で到達する。このため、北朝鮮側が郡南ダムの状況を見ながら水門を開放したり、放流情報を事前に韓国側へ通知したりすることで、水害リスクを減らすことができる。
しかし、北朝鮮は今回も黄江ダムの放流を事前に通知しなかった。2009年9月、北朝鮮が事前通知なしに黄江ダムから放流を行い、臨津江下流で人的被害が発生したことを受け、同年10月に南北は黄江ダム放流時には事前に通知することで合意した。しかし、北朝鮮は2013年を最後に通知を行っていない。
気候エネルギー環境部は「追加の衛星画像分析と必勝橋の水位モニタリングを通じて、接境地域の住民に被害が出ないよう対応していく」と明らかにした。一方、韓国気象庁はこの日午前3時10分、漣川と坡州(パジュ)北西部に大雨注意報を発令したが、約3時間20分後に解除した。
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