サッカースペイン代表のラミン・ヤマル。[新華社=聯合ニュース]
彼の本名は「ラミン・ヤマル・ナスラウィ・エバナ」だ。スポーツメディア「ジ・アスレチック」は「モロッコ出身の父(ナスラウィ)と赤道ギニア出身の母(エバナ)が、それぞれの姓に加え、2人の友人の名前を取って名付けた」と伝えた。ヤマルは先月、「母は16歳で私を産んだ。父は食べ物を手に入れるため、路上で物を拾い集めることもあった」と明かした。ワールドカップ(W杯)が開催される年にしか綿菓子を買えないほど貧しかったヤマル一家を助けた友人の1人が「ラミン」、もう1人が「ヤマル」だった。
ラミンはアラビア語で「信頼」、ヤマル(ジャマル)は「優雅さ」を意味する。ヤマルは15日に行われた北中米ワールドカップ(W杯)フランスとの準決勝で、その名にふさわしい活躍を見せた。前半20分、果敢にペナルティーエリア内へ切り込み、PKを獲得。スペインの2-0の勝利と16年ぶりの決勝進出を決定づける場面となった。
ヤマルはキックオフ直前、自身のソーシャルメディア(SNS)に、欧州選手権(ユーロ)2024決勝と昨年の欧州ネーションズリーグでフランスを破った際の写真を投稿した。根拠のある自信だった。
ヤマルはフランス代表でレアル・マドリード所属のキリアン・ムバッペ(28)との対戦で、主要大会トーナメントでは6戦全勝となった。スペインはヤマルがいれば「無敵艦隊」だ。ヤマルが先発出場した主要大会のトーナメントでは12戦全勝を誇る。シャビ・エルナンデス氏は「これから20年はヤマルの時代になるだろう」と絶賛した。
7歳でバルセロナの下部組織に入団したヤマルは、数々の最年少記録を塗り替え、メッシが背負っていた背番号10を受け継いだ。4年前のW杯を学校の授業を受けながら見ていたヤマルは、現在、年俸4000万ユーロ(約74億円)を受け取り、アディダス、ビザ、コカ・コーラの広告モデルも務めている。貧民街の出身であることを決して恥じてはいない。ゴールを決めると両手の指で故郷ロカフォンダの郵便番号の末尾「304」を表すパフォーマンスを披露し、スパイクには両親の祖国であるモロッコと赤道ギニアの国旗もあしらっている。
ヤマルは韓国FWの孫興慜(ソン・フンミン)のファンでもある。今大会のプロフィール写真撮影では、孫興慜の代名詞である「カメラ」パフォーマンスをまねた。過去には孫興慜のソーシャルメディア(SNS)に掲載されたシェーバー広告にも「いいね」を付けていた。
ただ、ヤマルは最もユニホームを交換したい選手としてメッシを、決勝で対戦したい相手としてアルゼンチンを挙げている。19年前の偶然の出会いが、これほど大きな伝説の始まりになるとは誰も想像していなかった。今や世界最高の舞台で、時代を象徴する2人のスターが歴史に残る対決を演じる可能性がある。アルゼンチンが準決勝でイングランドを破り、20日にスペインが待つ決勝へ進めば実現するシナリオだ。
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