3日(現地時間)、イラン・テヘランのイマーム・ホメイニ・モサラ礼拝所で営まれたアヤトラ・アリ・ハメネイ前最高指導者の告別式で、イラン軍の兵士が今年2月に米国・イスラエルによる空爆で死去したハメネイ師と家族の棺を見守っている。[ロイター=聯合ニュース]
イラン政府は4~9日に予定されたテヘランとゴム、イラクのナジャフ・カルバラ、マシュハドを結ぶ葬列のため、革命防衛隊(IRGC)と親政府民兵組織バシジを総動員している。テヘランの高速道路は臨時駐車場に変わり、学校、体育館、モスク、大学は弔問客の宿泊施設として開放される。主要都市への出入りは統制され、一部の航空便の運航も中断される予定だ。当局はテヘランだけで最大2000万人、最終的な埋葬地マシュハドまで含めると計1800万~3500万人が葬儀日程に参加するとみている。
ハメネイ師は今年2月28日、米国・イスラエルによる空爆で死去したが、葬儀は4カ月以上も先延ばしされた。治安への懸念が大きかったからだ。また、大規模な国家行事を準備するための時間が必要だったというのが政府の立場だ。
イラン内務次官(治安担当)は今月1日の記者会見で「30カ国以上から高官代表団の派遣要請があり、最近の情勢の中で国内外の行事を十分に準備するため葬儀日程を延期した」と明らかにした。現在まで300人以上の外国人記者も取材登録を済ませた状態という。
ハメネイ師の葬儀は、テヘランの礼拝施設「モサラ」で3日間の一般弔問を受けた後、首都を横断する葬列を経て、シーア派の聖地であるイラクのナジャフとカルバラを訪問し、その後はゴムを経由して、故郷マシュハドのイマーム・レザ霊廟に安置される日程で進められる。バシジが弔問客の輸送と宿泊を総括し、革命防衛隊(IRGC)は主要都市の警護と群衆の統制を担当する。
テヘランの22の行政区は全国31州から訪れる弔問客を分散して収容する。高速道路は臨時駐車場として、学校、体育館、モスク、大学は宿泊施設として活用される。イラン・インターナショナルが入手した映像には、政府が設営した大型テントがテヘラン市内の公園や公共スペースなどに設置されている様子も映っていた。アラグチ外相も最近イラクを訪れ、現地当局と国境を越える葬列の動線を直接調整した。棺の移動のためにヘリコプターまで動員することも検討されているという。これとともにイラクの国会議員120人がハメネイ師の遺体をイラクに搬送して葬列を行ってほしいという公式要請書を提出したと、イラン・インターナショナルは伝えた。このため「前例のない治安・警備作戦」(イラン・インターナショナル)、「イラン史上最大の国葬」(ユーロニュース・ペルシャ)との評価が出ている。
「21世紀最も重要な行事」…ハメネイ師の葬儀に「オールイン」するイランの思惑(2)
この記事を読んで…