英国ロンドン・ハイドパークにあるサーペンタイン・レイクの白鳥たち。(※この写真は本文記事とは直接の関係はありません)ロイター=聯合ニュース
ファラージ代表は9月24日(現地時間)、LBC放送とのインタビューでドナルド・トランプ米国大統領の過去の発言に関連した質問を受けた。トランプ大統領は昨年の大統領選挙運動の過程で「オハイオ州のハイチ移民たちが近隣住民の犬や猫を捕まえて食べている」と発言したことがある。
これに対してファラージ代表は「もし私が、他の文化圏から来た人々がこの国で王立公園の白鳥を食べ、池で鯉を捕まえて食べていると言ったとしたら、皆さんはそうしたことが起きていると同意するのか」と問い返した。
ファラージ代表は「誰がそんなことをすると考えるのか」という質問に対し、「そういったことをしても容認される国から来た人たちだ」と答えた。
司会者が「ルーマニア人や東欧の人々を指しているのか」と重ねて聞くと、彼は「そうだと思う」と答えた。ただし彼は「私がそうだと言っているのではなく、そういう主張があるということだ」と否定の余地を残した。
ファラージ代表は反移民を旗印に掲げ、トランプ大統領との親交を誇示して「英国版トランプ」と呼ばれたりもした。しかし今回の発言をめぐっては、人種差別的な扇動だとの批判が提起されている。
王立公園側は「ロンドンにある8つの公園で、人々が白鳥を殺したり食べたりしたという通報を受けたことはない」とし、「野生動物担当職員が白鳥の安全を綿密に観察している」との立場を示した。王立公園はハイドパークやリッチモンドパークなどロンドンの主要な公園8カ所を管理している。
英国では白鳥など野鳥を故意に殺したり傷つけたりする行為は犯罪と規定されており、摘発された場合、最長で禁錮6月に処される可能性がある。
LBCによると、2013年にロンドンのある公園で白鳥13羽が死亡した事件があったが、これは犬によるものと推定された。また2003年には、亡命申請者の犯罪組織が白鳥を不法に捕獲して食べたとの主張が提起されたが、警察の捜査の結果、根拠のない疑惑であることが判明した。
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