トランプ米大統領が先月27日、ホワイトハウスで記者会見をしている。[写真 AFP=聯合ニュース]
トランプ大統領は先月30日、交流サイト(SNS)への投稿を通じ「ひどく落ちぶれていくフォーブスの才能のない記者アレクサンダーが私に対しあまりにも不正確に書いた。話にならないほど」と鋭く言い放った。その上で「私は数年にわたりこうした汚らしい者と話したこともないのに、彼らは事実には関心もなくあらゆることをわざと間違えて書く」と批判した。
◇トランプ大統領「あらゆることをわざと間違えて書く」
フォーブス紙を狙っては「すでに潰れたかと思っていたが、悪い病気のようにまだ残っている。敵対国が所有しているのではないか」と責め立てた。香港基盤の投資会社であるインテグレーテッド・ホエール・メディア・インベストメンツがフォーブスの筆頭株主である点を問題にしたのだ。
アレクサンダー記者は20日にフォーブスに掲載された「トランプ師団、数年間の嘘の末に実際の不動産規模把握しようと試みる」という記事で「トランプは自身の不動産面積について数年間嘘をついてきて、彼の会社さえ実際の規模を正確にはわかっていないようにみえる。最近裁判所が指定した監督官の統制の下でトランプ氏の組織はすべての問題を整理しようと試みた」と報道した。トランプ氏の組織は特定財務公開資料に入れるために最近各不動産の物理的面積を検討し評価する作業を始めたという。
◇フォーブス「トランプ氏のペントハウスの面積誇張」
アレクサンダー記者は記事で「トランプ氏は数年間自身の不動産が大きく、もっと大きく、最も大きいと主張してきた」と伝えた。たとえば過去にトランプ氏のために働いたトーマス・ウェルズ弁護士は、トランプタワーのペントハウスにある部屋の数が8室、16室、30室など書類ごとに異なって報告された点を発見したという。アレクサンダー記者は「ウェルズ弁護士はトランプ氏に部屋が実際にいくつかあるのか尋ねたが、開発者(トランプ氏)の答弁は『彼らが記録に書いた通り』だった」と伝えた。
アレクサンダー記者は記事で、トランプ大統領が過去に金融機関にペントハウスの面積がサッカーコートの3分の1程度となる最小3万平方フィート(約2787平方メートル)としたが、不動産記録によると実際の面積は1万996平方フィート(約1022平方メートル)とし、「ニューヨーク州検察はトランプ氏が金融機関をだまして自身がより富豪だと信させて有利な貸付条件を得るために詐欺行為を犯したという容疑を提起した」と報道した。
◇「混乱の責任者は『大きさに執着』したトランプ氏」
アレクサンダー記者は、ニューヨーク南部マンハッタンに位置したトランプ大統領の高層ビル「40ウォールストリート」も貸付と税金の記録によると63階に120万平方フィートとされているがウェブサイトでは72階に130万平方フィートと紹介されていると指摘した。アレクサンダー記者は「すべての混乱の本当に責任者は明らかだ。数年間に大きさ、すなわち面積と集会参加者数,純資産に執着してきた人物トランプだ」とした。
アレクサンダー記者は2016年からトランプ大統領の実際の資産価値を追跡する「トランプ財産」シリーズを報道してきた。フォーブスは2018年にトランプ大統領の純資産を約31億ドルと評価している。トランプ大統領本人が主張した100億ドルとは大きな隔たりがある規模だった。
アレクサンダー記者はまた、2020年に出した著書『ホワイトハウス株式会社』でトランプ大統領が第1次政権当時に大統領職を利用して本人所有のゴルフ場やホテルなどのブランド価値上昇を誘導するなど利害衝突問題を起こしたと指摘した。トランプ大統領側は当時、「選挙妨害用のフェイク出版物」と強く批判した。そんなアレクサンダー記者が先月20日に資産誇張疑惑を繰り返し提起すると、トランプ大統領が激しい言葉を使いながら激高した反応を見せたのだ。
トランプ大統領は最近イラン核施設攻撃の効果に疑問を提起した一部メディアを狙って「フェイクニュース」と非難するなど主流メディアへの不信感を募らせている。
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