米国の国旗[Pixabay]
16日(現地時間)、AP通信などによると、カリフォルニア陪審員団は14日、スターバックスにこのような判決を下した。
カリフォルニア高等裁判所に提起された訴訟によると、配達員のマイケル・ガルシアさんは2020年2月8日ロサンゼルスのあるスターバックスのドライブスルーショップでドリンクを受け取ろうとして熱いドリンクが膝の上にこぼれ、この結果、性器神経損傷など深刻な火傷を負ったと主張した。
ガルシアさんの弁護士は「当時バリスタがドリンク3杯をコーヒーカップホルダーに入れて差し出したが、そのうちのひとつがホルダーにしっかりと入っていない状態だった」とし「受け取る過程でそのコーヒーがガルシアさんのところに落ちた」と説明している。スターバックスが注意義務に違反したという主張だ。公開されたドライブスルー内部の映像にはドリンクの中のひとつがホルダーにしっかりと固定されていない様子が映っている。
この事故でガルシアさんは性器に皮膚移植手術を2回受けた。これによる永久的な性器変形および変色、長さと太さ減少、持続的発起不能などを体験していて性交渉のときに痛みを強いられていると弁護士は付け加えた。
このような判決にスターバックスは控訴する計画だと明らかにした。
スターバックス側は「ガルシアさんの被害には共感するが、この事件に対する責任がわれわれにあるという陪審員の決定には同意しない」とし「賠償金も多すぎると考える」と明らかにした。続いて「スターバックスは常に最も高い水準の安全基準を順守してきたし、ここにはホットドリンクの取り扱いも含まれる」と付け加えた。
スターバックスは2014年にもコーヒーカップの蓋が開いていて摂氏88度のコーヒーが膝にかかり火傷をしたある女性と3年間訴訟戦を行った。当時陪審員団は医療費支出費用として1万5000ドル、その他精神的苦痛や整形費用として8万5000ドルを支払うよう決定した。
今回の訴訟は1990年代マクドナルドに関連した訴訟を思い出させると外信は伝えた。当時70代女性はマクドナルドのドライブスルーで買ったコーヒーカップの蓋を開けようとして膝にひっくり返したが、その後マクドナルドで販売していたホットコーヒーでIII度熱傷を負ったとし訴訟を起こした。
陪審員団はマクドナルド側に過失があるとして女性に約300万ドルの損害賠償金を支払うよう判決した。この時からコーヒーカップには「コーヒーが熱い場合があるので注意してください」などの警告文が入るようになった。
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