29日午前、金海(キムヘ)空港で朴亨埈(パク・ヒョンジュン)釜山(プサン)市長らがエアプサン航空機火災事故現場を視察している。[写真 釜山市]
釜山地方警察庁は30日午前10時に予定された合同鑑識以降にエアプサン火災に対する捜査について決めることにした。捜査が必要だと判断されれば捜査本部の構成など捜査人材と規模もこの時に決定する計画だ。
火災原因はひとまず消防当局と国土交通部航空鉄道事故調査委員会が合同で調査を実施し、これとは別に警察は航空会社などに業務上過失致傷容疑を適用できるかを検討することになる。
捜査本部が構成されれば手荷物の搬入規定を点検して、機体の電力設備関連の問題なども確認して過失について確認する計画だ。また、軍空港でもある金海空港内で発生した航空機の火災だったことから、テロなど容疑点がないかどうか確認する予定だという。警察関係者は「合同鑑識が終わってこそ捜査本部構成など捜査の有無が最終決定できるものとみられる」とし「現在推定されている補助バッテリーが原因なら、これは機内搬入物品なので捜査対象にならないとみられ、緊急脱出過程で乗務員の対応が適切だったのかも現在としては民事問題と判断されて捜査の対象にみることは難しいようだ」と話した。
一方、先月もエアプサン航空機でバッテリーが原因と推定される火災が発生したことが明らかになり、このような事故を事前に防げるように機内搬入物品に対する規定を強化しなければならないという声も挙がっている。
エアプサンなどによると、昨年12月12日金海空港滑走路で離陸のために移動中だったエアプサンBX142便旅客機内部で突然煙が発生した。煙は乗客が持っていた携帯電話機の補助バッテリーから始まった。当時客室乗務員が機内消火器で直ちに煙を鎮圧したが、補助バッテリーを持っていた乗客1人は手に火傷を負ったと伝えられた。煙が出た航空機は滑走路で方向を変えて搭乗ゲートに戻り、エアプサンは全乗客を降ろして代替便を投じた。
新羅(シンラ)大学航空運航学科のコ・スンヒ教授は「多様な携帯電話補助バッテリーが生産されており、品質がきちんと保障されていない製品によって過充電や過熱問題で火災事故がしばしば発生しているとみられる」とし「このような事故を防止するためには品質が保証された補助バッテリーだけを搬入するようにするなど機内搬入規定をもう少し強化する必要がある」と話した。
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