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ベトナムに持ち込んだら処罰の可能性…来年から禁止されるという「電子たばこ」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

資料写真[Pixabay]

ベトナム政府が来年から電子たばこを禁止することを決めた。今後ベトナムを訪問する観光客には注意が必要になってくる。

1日(現地時間)、「VNエクスプレス」など現地メディアによると、ベトナムの国会は先月30日、来年から電子たばこと加熱式たばこ製品を広範囲に禁止する決議案を表決出席議員96%の賛成で承認した。この決議案は国民健康を保護するために電子たばこの生産・販売・輸入・保管・輸送・使用を禁じる内容を含んでいる。

これに伴い、ベトナム政府は電子たばこの使用ができなくするために必要な具体的措置を用意して実行しなければならない。国会は政府に対して電子たばこの禁止措置を施行して、若者世代を対象に電子たばこの否定的な影響に対する認識を広く伝えなければならないと求めた。


先月11日、ダオ・ホン・ラン保健相は国会で電子たばこが健康に悪影響を与えるため禁止しなければならないとして関連法を改正することを提案した。ラン氏は電子たばこと加熱式たばこ製品の利用が急増していて、特に青少年の潜在的健康・安全に危険を招くと話した。

ラン氏によると、2020年調査の結果、ベトナムで14歳以上の成人の電子たばこ利用率は2015年0.2%から2020年3.6%に急増し、このうち15~24歳の利用率が最も高かった。保健省は、電子たばこはニコチン数値が高く中毒性があり、がんのような深刻な病気を誘発するかもしれないという立場だ。

ベトナムは韓国よりも禁煙関連の規制が緩く、室内で喫煙しているところを日常的に目にする。だが、電子たばこ禁止措置が本格的に施行されれば電子たばこの利用が処罰の対象になる可能性が高く、関連規制がどのように具体化するのか注目される。

一方、韓国保健福祉部が最近依頼した研究でも、電子たばこの大部分を占める合成ニコチンの有害性が高いという最終結果が出た。この研究報告では「合成ニコチン電子たばこ販売業者は合成ニコチン原液が精製を経た『純粋ニコチン』で、煙草ニコチン(天然ニコチン)原液に比べてそれほど有害ではないと主張してきた」としながら「だが、研究の結果、実際に合成ニコチン原液は有害物質を多数含有している」と指摘した。あわせて「合成ニコチンも煙草ニコチンと同一に規制する必要がある」とし「米国、英国、カナダなどの外国のように合成ニコチンと煙草ニコチンを区別しないで管理することが望ましい」と強調した。

合成ニコチン原液から多くの有害物質が検出されるのはニコチン合成過程で様々な種類の反応物質と有機溶媒を使用するためだと見られる。現在韓国では合成ニコチンは「たばこ」ではないためたばこ税や負担金がかけられていない。警告文面の表示や広告制限などの規制も適用されない。青少年に販売しても処罰を受けない。企画財政部は合成ニコチンの規制に慎重な立場だったが、このような内容の研究結果が出たことを受けて、合成ニコチンをたばこ事業法上「たばこ」に含んで規制するのが適切だという立場を固めた。



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