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米上院軍事委の共和党幹事、朝鮮半島への戦術核再配備を提案

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
米国の国防予算を審議する上院軍事委員会の共和党幹事が朝鮮半島に米国の戦術核兵器を再配備することを提案したと、政治専門サイトのポリティコが29日(現地時間)報道した。

これによると、ロジャー・ウィッカー上院議員はこの日、ロシアや中国などの脅威に対応するため2025会計年度の国防予算を550億ドル(約8兆6580億円)増額する案を提示した。

この案には、インド太平洋地域での新たな核共有合意を推進し、米国の戦術核兵器を朝鮮半島に再配備することが含まれると、ポリティコは伝えた。


ウィッカー議員は米インド太平洋司令部が同盟と円滑に協力できるよう司令部の指揮統制体系を現代化し、台湾とフィリピンが軍現代化を加速できるよう支援を大幅に強化することを提案した。

また海軍の艦艇を2035年までに357隻に拡大し、毎年建造する原子力潜水艦を3隻に増やすことを提示した。

また空軍が今後5年間に軍用機を少なくとも340機を追加で購入し、最先端ステルス戦闘機F-22と米空軍の主力機種F-15戦闘機を退役させるべきでないと主張した。

ウィッカー議員は上院軍事委が6月に国防権限法(NDAA)を審査する際、自身の提案を改正案の形態で提示するとみられる。

ウィッカー議員はこの日、ニューヨークタイムズ(NYT)への寄稿で、国防予算増額が必要な理由について「我々は艦艇を建造して維持するのに困難があり、戦闘機編隊は危険なほど小さく、軍事施設は老朽化している」とし「同時に米国の敵は軍事力を強化し、より一層攻撃的に出ている」と明らかにした。

また、中国、ロシア、イラン、北朝鮮の脅威を取り投げながら「北朝鮮は軍備統制交渉のための努力を無視し、戦争準備態勢に向かって進んでいる」と指摘した。

ウィッカー議員は今年国内総生産(GDP)の2.9%水準の国防予算を今後5-7年間に5%に増額すべきだとし、「米国の軍隊を再建すべき時間がかなり過ぎている。戦争に備えてこそ戦争を避けることができる」と強調した。

しかしウェッカー議員が国防予算の増額を貫徹させるのは容易でないとみられる。バイデン大統領と共和党が昨年5月に負債限度交渉をし、国防予算の増額範囲を前年比1%に制限することで合意したためだ。

ホワイトハウスはこの合意に基づき前年比1%増額した国防予算案を3月に議会に提出した。下院軍事委員会が最近ほぼ全会一致で可決した下院国防権限法案もこれに準ずる水準の8840億ドル規模だ。

AP通信は国防予算増額に慎重な議員らがウィッカー議員の提案を懐疑的にみる可能性が高いと予想した。



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