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宇宙から見た今年の地球の衝撃的瞬間…山火事や猛暑など絶えなかった気候災害

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

今年夏の地球温度偏差。赤い色が濃いほど平年(1951~1980年)より温度が高いという意味だ。世界のほとんどの地域が例年より高い気温を見せた。[写真 NASA]

南米の記録的な猛暑からカナダを襲った超大型山火事まで。今年世界は深刻な気候災害に苦しめられた。各種災害が地球に残した傷は地球外から人工衛星が撮影したイメージでも明確に確認できた。

そうかと思えば人類の努力で埋められていたオゾン層の穴が再び拡大するなど心配な兆候もとらえられた。今年地球ではどんなことが起きたのだろうか。

①最悪の猛暑と日照り…底が見えたアマゾン川


「地球温暖化時代が終わり地球加熱化の時代が始まった」(グテーレス国連事務総長)。

今年は地球が暖められる水準を超え沸いているという表現が出てくるほど世界が深刻な猛暑に苦しめられた。加速化する気候変動とともに今年発生したエルニーニョ現象などが重なった結果だ。世界気象機関は今年地球の温度が気象観測史上最も暖かい年になると予想した。

南米には前例のない春の猛暑が襲った。ブラジルのリオデジャネイロは先月18日に気温が42.6度まで上がり11月の最高気温記録を更新し、体感温度は60度に迫った。米国の有名ポップスター、テイラー・スウィフトのリオデジャネイロ公演では女性の観客が熱中症で死亡する事故が発生した。

続く日照りでアマゾン川の水位が121年ぶりの低水準まで下がり川底が姿を見せた。アマゾンのテフェ湖では水温が39.1度まで上がり、153頭のイルカが死んでいるのが見つかったりもした。

②山火事で焦土化したハワイとカナダ

ハワイのマウイ島では8月に歴史上最悪の山火事が発生した。100人以上が死亡し、一部の集落は全体が消滅する被害を受けた。山火事による経済的損失は総額60億ドルと推定される。

カナダでも春から前例のない大規模山火事が発生した。火は統制不能な状態で手が付けられないほど広がり、一部地域では避難命令が出されたりもした。カナダの山火事による煙が米東部地域まで広がり、ニューヨークの空がオレンジ色に変わるなど大気質を急激に悪化させた。

③割れたトルコ…21世紀最悪の地震

2月6日、マグニチュード(M)7.8の強震がトルコとシリアの一部地域を強打したのに続き、M7.5の余震が相次いで発生した。米地質調査局(USGS)によると、最初の地震が発生してからの半月間に6000回を超える余震が続いた。これにより5万6000人が死亡するなど21世紀最悪の地震として記録された。

今回の地震により300キロメートルに達する地表面が破断し、一部断層は9メートル以上移動した。それだけ地震の破壊力が強かったという意味だ。

④南極から離れて行く超大型氷山

1月22日には南極から超大型氷山が海に離れていく姿が衛星にとらえられた。分離した氷山の大きさは1550平方キロメートルで、英ロンドン市の面積に匹敵する規模だ。

一方、南極の氷は速いスピードで溶けている。米国立氷雪データセンター(NSIDC)によると、この冬に南極の解氷面積は1696万平方キロメートル(9月10日基準)を記録したが、これは1979年に衛星観測が始まってから最も低い数値だ。これまでの最低だった1986年冬より100万平方キロメートルも少ない。

⑤再び大きくなったオゾンホール

人類の努力で埋められていたオゾン層に再び巨大な穴があいた。欧州宇宙局(ESA)によると、オゾンホールの大きさは9月16日に韓半島(朝鮮半島)の面積約22万平方キロメートルの118倍に達する2600万平方キロメートルに達した。欧州宇宙局は「オゾンホールの大きさは9月中旬から10月中旬に最も大きくなるが、今年南極上空のオゾンホールは過去最大規模のひとつ」と説明した。

科学者らは昨年1月に南太平洋のトンガ海域で発生した火山爆発を主要因と指摘した。海底火山爆発時に莫大な量の水蒸気が成層圏に流入しオゾンの急激な損失を招いたということだ。科学者はオゾン層が2050年ごろには再び正常な状態を回復すると予想した。



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