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「木の皮が雨のように降り終末のよう」…カナダの山火事が一日で100倍に拡大

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

資料写真(写真は記事の特定内容と関係ありません)[Pixabay]

カナダ西北部で同時多発的に発生した山火事が統制不能な状態に拡大し、主要高速道路に避難者の行列が続いているとカナダCBC・英BBCなどが19日(現地時間)、報じた。 西北部のブリティッシュコロンビア州は前日、州全体に非常事態を宣言したのに続き、この日、山火事が接近している村の住民3万人に避難命令を出した。近隣の3万6000人にも避難の準備をするように伝えた。

ブリティッシュコロンビア州のウェストケロウナ市で発生したマクドゥーガル・クリーク火災による被害面積は17~18日の一晩で64ヘクタール(0.64平方キロメートル)から6800ヘクタール(68平方キロメートル)と100倍に増えた。ウェストケロウナ消防署のジェイソン・ブロランド消防署長は18日、現地メディアに会い「状況は我々が予想していたよりはるかに速い速度で悪化している」とし「昨夜、我々は100年分の火災と戦った」と述べた。

ウェストケロウナと隣接するトレーダーズ・コーブ地域の住民も週末のうちに村から出たり、家の外で過ごすなど非常事態となった。家族がここから避難してきたというジュリアナ・ローウェンさんはBBCに「火が徐々に村の方に降りてきて、人々が家の外に飛び出して慌てて車に貴重品を積んだ。近隣の湖に飛び込む人たちもいるそうだ」と話した。ローウェンさんも近隣地域に住んでいるが、自宅が湖の反対側にあるため被害は大きくなかった。 それでも「煙に乗って松ぼっくりや木の皮が雨のように降り注いだ。終末のように思えた」と述べた。


ブリティッシュコロンビア州と隣接するノースウェスト準州の首都イエローナイフ市も山火事のため「18日正午までに全住民が都市を離れるように」という避難令が出された。イエローナイフでは都市を抜ける唯一の陸路の3番高速道路に避難者の車が列をなしている。住民は南に1000キロメートル以上離れたアルバータ州エドモントン市の避難センターに移動する予定だ。ある住民はCNNに「道路の視野が悪く、自分たちの前に誰がいるのかさえ分からない状態で運転した」と話した。

移動手段がない場合や健康問題などのため陸路で避難できない5000人については、政府が空港まで送ったり軍用ヘリコプターを動員して移動を支援した。ノースウェスト準州の人口の半分がすでに火災で家を失ったとBBCは伝えた。国際的ダイヤモンド企業デビアスも、同地域北部に位置するダイヤモンド鉱山が山火事の影響を受け、職員の一部を避難させたと明らかにした。

これと関連して、ジャスティン・トルドー首相はエドモントンを訪問し、避難した住民に会った後、「我々はひどい損失がある場所を再建する」とし、「消防支援のために軍事資源を配置した」と述べた。

カナダ山火事センター(CIFFC)は最近の現象を「史上最悪の火災」と説明している。 今年、カナダではこの10年間の平均より128%多い火事が起きた。大小の山火事が5700件以上発生し、韓国の面積(約10万266平方キロメートル)より広い13万平方キロメートル(1300万ヘクタール)以上が燃えたという集計結果が出た。

専門家らは、このような山火事の背景として異常気候の影響を挙げている。昨年冬、カナダに予想より雪が少なく、今年に入って特に乾燥した春が続いたという。さらに夏場になって異常な高温が続き、地中の水分をさらに蒸発させているということだ。このため、山の多いカナダの多くの地域が異常に乾燥している状態だ。

カナダで発生した山火事で北米地域全体の大気質が悪化しかねないという懸念はすでに数回提起されている。隣接する米ニューヨークまで煙が流れ、日中でも都市全体がぼやけて赤く見える現象が起こった。



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