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行けば逮捕、行かなければ「臆病者」…南アフリカに招待されたプーチン氏のジレンマ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ロシアのプーチン大統領

来月南アフリカで開催されるBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)首脳会議が「プーチン逮捕」問題で注目を浴びている。これに先立ち3月に国際刑事裁判所(ICC)はロシアのプーチン大統領に対する逮捕状を発行した。南アフリカはICC加盟国のため、プーチン大統領が自国領土内に入る場合には令状を執行する義務がある。

ロイター通信は16日、「プーチン大統領は前日南アフリカ大統領と電話会談をしながらも(出席の可否を)詳しく明らかにしなかった。ロシアと南アフリカとも外交的ジレンマという状況」と伝えた。

ICCが指摘する容疑はウクライナ地域の子どもたちをロシア連邦に強制移住させたことだ。ロシア政府は両親を失った子どもなどを人道的理由で自国に連れていったもので犯罪は成立しないと反発したが、ウクライナとICCは戦争後1万6000人の子どもが違法拉致されたとみている。ICCが現職国家元首に対し逮捕状を発行したのはスーダンのバシル元大統領とリビアの独裁者カダフィ大佐に続き今回が3回目だ。


プーチン大統領としてはこうした状況はやりにくい。BRICs会議に招待されながらも行かない場合、逮捕されるのを恐れて参加しなかったとして「臆病者」と嘲弄されかねない。

参加しようとすれば南アフリカ政府がジレンマに陥ることになる。南アフリカ政府は親ロシア性向だがICC加盟国であるだけに令状執行に協力しない名分はない。プーチン氏の逮捕状が発給されてからすぐの4月、南アフリカのラマポーザ大統領はICC脱退を公表したが、1日もたたずにこれを翻意した。プーチン氏逮捕に反発してICCを脱退するのは得より損失が多くなるかもしれず右往左往した。南アフリカのマシャティル副大統領は14日に現地メディアとのインタビューで「友人を家に招いて逮捕するのと同じことで(プーチン氏を)逮捕できない。プーチン氏が来ないことがわれわれとしては最善の解決策」と吐露した。

ラマポーザ大統領が所属する与党アフリカ民族会議(ANC)は旧ソ連時代から支援を受けてロシアと堅固な関係を維持してきた。昨年国連がロシアのウクライナ侵攻を糾弾する総会決議案を出した時も南アフリカは棄権した。

南アフリカの官僚らは代案を絞り出している。ニューヨーク・タイムズは「(南アフリカ政府が)ロシアとの関係を念頭に国際法上の義務を検討するため法的助言を求めている」と伝えた。これに先立ち南アフリカはオンライン首脳会談を開催したり、中国など第三国に開催地を変更する案を推進したが、他のBRICs諸国に反対されたという。

外信は27~28日にロシアのサンクトペテルブルクで開かれるロシア・アフリカ首脳会談と経済フォーラムでロシアと南アフリカが妙案を見いだすのか注目している。この席ではロシア外相が代理で出席する案も論議される見通しだ。マシャティル副大統領は「両国首脳が対話して解決策を見いだすために努力している」と伝えた。



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