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「汚染水の影響は無視できるレベル」報告書に…韓国野党、「トリチウムの話」こっそり抜く

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

5日午前、国会で開かれた拡大幹部会議に出席した共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表 キム・ソンリョン記者

韓国最大野党・共に民主党が5日、福島汚染水海洋投棄反対決意大会を開き、「国際原子力機関(IAEA)報告書は汚染水海洋投棄の免罪符にならない」と糾弾した。民主党は6日晩から7日昼まで国会で座り込みをするなど闘争レベルを高めていくことにした。

民主党議員およそ100人はこの日、国会ロタンダホールに集まり、「IAEA報告書は日本に合わせた無意味な報告書」「福島汚染水海洋投棄反対!」と書かれたカードを持って糾弾大会を行った。海洋投棄対策委員長の魏聖坤(ウィ・ソンゴン)議員は「汚染水海洋投棄は大韓民国と太平洋国家だけでなく全世界に被害を与える法律違反行為」と述べた。

李在明(イ・ジェミョン)代表は党拡大幹部会議で「検証もされていない結果に我々の領海、我々の生命をまるごと預けるつもりか」とし「汚染水投機阻止のための総合コントロールタワーを構想する」と明らかにした。朴光温(パク・グァンオン)院内代表も「検証報告書でなく日本政府と東京電力の発注報告書と変わらないレベル」と指摘した。


ただ「トリチウム有害性」メッセージは民主党の決議文からこっそりと消した。その代わり「IAEAは多核種除去設備(ALPS)の性能検証をしなかった」という主張を入れた。民主党はALPSで除去されないトリチウムについて「危害性を誰も確言できない」として集中攻勢を見せてきたが、IAEAが報告書で「汚染水のトリチウム(22テラベクレル)は自然に生成されるトリチウムより5000倍少なく影響は無視できるレベル」と明らかにしたためだ。ラファエル・グロッシIAEA事務総長も記者会見で「放射性物質が含まれた汚染水を薄めて放出することは中国・韓国・米国など多くの国がしている」とし「現存する検証された唯一の方法」とも説明した。

対策委のある議員は電話で「IAEAの報告書はトリチウムの量に関するもので、人体への被害と遺伝子損傷はまともに評価していない」と主張した。

党指導部の強硬闘争に懐疑論も出てきた。この日の非公開議員総会で、ある議員は「場外闘争よりWTO提訴のような努力を続けるべきだ」と主張したという。他の重鎮議員も電話で「党全体が福島イシューだけに巻き込まれて心配」と話した。

与党・国民の力はIAEA報告書公開をきっかけに民主党に向けて総攻勢をかけた。尹在玉(ユン・ジェオク)院内代表はこの日、緊急議員総会を開き、「総選挙の勝利だけにこだわり混乱を助長して利益を得ようとする勢力、大韓民国の国民を見下す怪談・扇動政治はもうやめるべきだ」と声を高めた。金起ヒョン(キム・ギヒョン)代表は「(2008年)BSE(牛海綿状脳症)怪談は李明博(イ・ミョンバク)政権を弾劾しようという目的だった。今回の汚染水怪談扇動も尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に対する弾劾と政権退陣、総選挙戦略が目的であるのが明白だ」と主張した。



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