ロシア軍の最高位将軍がロシア民間軍事会社ワグネルグループの武装反乱にかかわった容疑で当局により逮捕されたという現地メディアの報道が出てきた。
モスクワ・タイムズは29日、ロシア国防省内部事情に精通した2人の消息筋の話として、反乱が起きた24日以降公の席に姿を見せていないロシア軍のスロビキン統合副司令官が逮捕されたと報道した。
これに先立ちニューヨーク・タイムズの報道によると米政府高官はスロビキン氏がワグネル創設者プリゴジン氏の反乱計画を事前に知っていたとみて、彼がプリゴジン氏の反乱実行を助けたのか確認している。
モスクワ・タイムズによると、ある消息筋は「スロビキン氏関連の問題はロシア当局に軽い問題ではなかった。これ以上話せない」と伝えた。
また別の消息筋は「スロビキン氏は反乱当時プリゴジン氏の方を選んだ。スロビキン氏の逮捕はプリゴジン氏に関連した脈絡でなされた」と話した。続けてスロビキン氏の行方と関連しては「内部チャンネルでも関連情報は口止めされている」とした。
同日有名親ロシア軍事ブロガーのウラジーミル・ロマノフ氏もスロビキン氏がプリゴジン氏の反乱の収拾がついた翌日の25日に拘禁されたと主張した。
彼は「スロビキン氏が現在モスクワ近郊のレフォルトボ刑務所に拘禁された」とし具体的な状況まで付け加えた。
ロシア独立ラジオ放送「モスクワのこだま」の元編集長アレクセイ・ベネディクトフ氏はスロビキン氏が3日にわたり家族や警護員らと連絡がついていないと伝えた。
スロビキン氏は昨年10月から今年初めまでウクライナ戦争の総司令官を務めた。その後ゲラシモフ総参謀長に押されて統合副司令官に事実上降格された。
ロシア軍内強硬派を代表した彼は無慈悲さと有能さで「アルマゲドン将軍」と呼ばれる。
ニューヨーク・タイムズは「スロビキン氏は軍人に尊敬を受け勲章を授与されるほど有能な人物と評価された」と伝えた。
スロビキン氏らロシア軍の核心人物がワグネルの反乱を黙認、ほう助したり支援した場合、ロシア軍首脳部内に深刻な亀裂が発生しているという意味となる。
スロビキン氏はこれまでプリゴジン氏が支持したほぼ唯一のロシア軍幹部でもある。彼はシリア内戦当時プリゴジン氏とともに働いたことがある。プリゴジン氏は今年初めからショイグ国防相ら軍首脳部を公開批判してきた。当時スロビキン氏が総司令官から3カ月で降格したのはこうしたプリゴジン氏との親密な関係のためではないかとの解釈が出ている。
米国の官僚らはスロビキン氏以外にロシアの他の将軍も国防省指導部を交代しようとするプリゴジン氏の試みを支持した可能性があるとみている。ウラジーミル・アレクセイエフ中将は動画を通じプリゴジン氏の反乱を批判したが、わずか数時間後にワグネルが掌握したロストフナドヌーでプリゴジン氏と対話する姿がとらえられている。
今回のワグネルの反乱が、ロシア当局が思いのままにロシア軍を粛清する口実になっているという分析も出ている。
ロイター通信によると政府寄りロシア軍事専門テレグラムチャンネルのリバリは今回の反乱と関連し「粛清が進行中」と伝えた。またリバリは今回の反乱鎮圧で決断力が不足した軍人らをロシア当局が見つけ出そうとしているとした。
ロイター通信はこうした動きが事実の場合、ロシア軍内で混乱を引き起こされ、ウクライナ戦争の遂行方式が変わるかもしれないと観測した。
ニューヨーク・タイムズによると米官僚らは軍内部で自分を助けるだろうという信頼があったためプリゴジン氏がモスクワに進撃できたと指摘する。
マイケル・マクフォール元駐ロシア米国大使は同紙に「まだ明らかになっていない共謀があったことを示唆することがとてもたくさん起きた」と話した。
これに対しロシア大統領府のペスコフ報道官は同紙の報道に対し「推測とゴシップ」としながら否定した。
モスクワ・タイムズは29日、ロシア国防省内部事情に精通した2人の消息筋の話として、反乱が起きた24日以降公の席に姿を見せていないロシア軍のスロビキン統合副司令官が逮捕されたと報道した。
これに先立ちニューヨーク・タイムズの報道によると米政府高官はスロビキン氏がワグネル創設者プリゴジン氏の反乱計画を事前に知っていたとみて、彼がプリゴジン氏の反乱実行を助けたのか確認している。
モスクワ・タイムズによると、ある消息筋は「スロビキン氏関連の問題はロシア当局に軽い問題ではなかった。これ以上話せない」と伝えた。
また別の消息筋は「スロビキン氏は反乱当時プリゴジン氏の方を選んだ。スロビキン氏の逮捕はプリゴジン氏に関連した脈絡でなされた」と話した。続けてスロビキン氏の行方と関連しては「内部チャンネルでも関連情報は口止めされている」とした。
同日有名親ロシア軍事ブロガーのウラジーミル・ロマノフ氏もスロビキン氏がプリゴジン氏の反乱の収拾がついた翌日の25日に拘禁されたと主張した。
彼は「スロビキン氏が現在モスクワ近郊のレフォルトボ刑務所に拘禁された」とし具体的な状況まで付け加えた。
ロシア独立ラジオ放送「モスクワのこだま」の元編集長アレクセイ・ベネディクトフ氏はスロビキン氏が3日にわたり家族や警護員らと連絡がついていないと伝えた。
スロビキン氏は昨年10月から今年初めまでウクライナ戦争の総司令官を務めた。その後ゲラシモフ総参謀長に押されて統合副司令官に事実上降格された。
ロシア軍内強硬派を代表した彼は無慈悲さと有能さで「アルマゲドン将軍」と呼ばれる。
ニューヨーク・タイムズは「スロビキン氏は軍人に尊敬を受け勲章を授与されるほど有能な人物と評価された」と伝えた。
スロビキン氏らロシア軍の核心人物がワグネルの反乱を黙認、ほう助したり支援した場合、ロシア軍首脳部内に深刻な亀裂が発生しているという意味となる。
スロビキン氏はこれまでプリゴジン氏が支持したほぼ唯一のロシア軍幹部でもある。彼はシリア内戦当時プリゴジン氏とともに働いたことがある。プリゴジン氏は今年初めからショイグ国防相ら軍首脳部を公開批判してきた。当時スロビキン氏が総司令官から3カ月で降格したのはこうしたプリゴジン氏との親密な関係のためではないかとの解釈が出ている。
米国の官僚らはスロビキン氏以外にロシアの他の将軍も国防省指導部を交代しようとするプリゴジン氏の試みを支持した可能性があるとみている。ウラジーミル・アレクセイエフ中将は動画を通じプリゴジン氏の反乱を批判したが、わずか数時間後にワグネルが掌握したロストフナドヌーでプリゴジン氏と対話する姿がとらえられている。
今回のワグネルの反乱が、ロシア当局が思いのままにロシア軍を粛清する口実になっているという分析も出ている。
ロイター通信によると政府寄りロシア軍事専門テレグラムチャンネルのリバリは今回の反乱と関連し「粛清が進行中」と伝えた。またリバリは今回の反乱鎮圧で決断力が不足した軍人らをロシア当局が見つけ出そうとしているとした。
ロイター通信はこうした動きが事実の場合、ロシア軍内で混乱を引き起こされ、ウクライナ戦争の遂行方式が変わるかもしれないと観測した。
ニューヨーク・タイムズによると米官僚らは軍内部で自分を助けるだろうという信頼があったためプリゴジン氏がモスクワに進撃できたと指摘する。
マイケル・マクフォール元駐ロシア米国大使は同紙に「まだ明らかになっていない共謀があったことを示唆することがとてもたくさん起きた」と話した。
これに対しロシア大統領府のペスコフ報道官は同紙の報道に対し「推測とゴシップ」としながら否定した。
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