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赤いというより赤黒かった…NASAが公開した「沸き上がる地球」衝撃の映像

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

米航空宇宙局(NASA)が公開した先月31日、西半球の猛暑地図。赤いほど気温が高いという意味だ。[写真 NASA]

米国と欧州などが長期間続いた過去最大の猛暑により大きな被害を受けている。米航空宇宙局(NASA)は2日、西半球の7月最高気温分布を示す地図を公開した。NASAは衛星観測数値とGEOS(Goddard Earth Observing System)の全地球モデルのデータを結び付けて7月西半球地域の一日最高気温を視角化した。

色が赤いほど気温が高いという意味で、最も暗い赤色の領域は摂氏40度以上の温度を示す。地図で分かるように、米国と欧州の所々で40度を超える記録的な猛暑が7月1カ月間続いた。実際、米グレートプレーンズでは7月中旬から下旬まで最高気温46度に達する猛暑が続いたりもした。

NASAは「7月の猛暑は米国中南部にヒートドーム(Heat Dome)を形成することに寄与した高気圧の稜線が発達して始まった」として「(地図で分かるように)極度の暑さは米国中南部で1カ月間続き、時には南西部と中西部、南東部に拡張される」と説明した。高気圧がまるでふたのように熱い空気を閉じ込め、地表面を乾燥させて暖めた。


このように深刻な猛暑が長期間続いて米国の所々で7月猛暑記録を塗り替えた。ユタ州の場合、7月に16日連続で華氏100度(摂氏38度)を超過し、1874年国立気象庁が記録を始めて以来最も長い3桁の最高気温を記録した。

特に、猛暑が空調がつけない太平洋北西部地域まで猛威を振るい、温熱疾患者が急増するなど被害を増やしている。

オレゴン州メドフォードでは46度、ワシントン州ダラスフォートで43度まで真昼の気温が上昇した。オレゴン州当局は先週に限って猛暑による死亡者が4人が発生したとし、正確な原因を調べている。原因が確認される場合、今年に入って計14人が猛暑で死亡することになる。

米ワシントンポスト(WP)は「猛暑が東に広がり、今週には約4300万人に達する米国人が華氏100度(摂氏38度)が超える猛暑に苦しめられるものとみられる」と報じた。

欧州も歴代級猛暑と干ばつで疲弊している。

フランス気象庁は先月フランスに降った雨の量が9.7ミリに過ぎなかったと明らかにした。これは1961年3月以降最も乾燥した月だと気象庁は伝えた。フランスの首都パリの場合、先月20日最高気温が40.1度まで上昇して気象観測以来歴代3番目に蒸し暑い日を記録した。

英国も猛暑と干ばつが続いている。先月英国の降雨量は46.3ミリで平均の56%に過ぎず、20年ぶりに最も乾燥した7月になった。

気候専門家は気候変動がさらに長い猛暑をあおっていると指摘する。40度を上回る深刻な猛暑がこれからはニュー・ノーマル(New Normal)になるという警告も出た。

世界気象機関(WMO)のペテリ・ターラス事務局長は「気候変動によって猛暑がさらに頻繁に発生し、未来にはこのような種類の猛暑が普通になるだろう」とし、「私たちは今後さらに強力な極限の気象現象を経験するだろう」と話した。



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